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中央アジア:ウズベキスタン旅行 ヒヴァ観光2日目

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ウズベキスタン:ヒヴァの宿アリベックゲストハウスで2日目の朝。宿の隣にもこのような建物があるが、具体的に何に使われているものかはわからない。

同宿のドイツ人女性とスイス人男性のカップルと朝食で同席する。相変わらずの量の朝食。メロンがウズベクの国民食のようなものだが、彼ら2人は普段ほとんど口にしないとのことで彼らの分までいただいた。彼らも自分と同じスマホのアプリ:Maps.Meを使ってることで盛り上がる。あらかじめ行き先の地図データをダウンロードしておけばオフラインでも地図上で検索可能なアプリで、安宿などの観光情報もよくぞここまで調べたというレベルで掲載されており、もはやこれなしでは旅ができない感じである。彼らの住むドイツでは年に1ヶ月の休暇が当たり前だそうで、今回はそれとは別の10日間の短期休暇でウズベキスタンを訪れているのだそうだ。彼らの周りでもウズベキスタンへの旅行経験があるような人は皆無だといい、ヨーロッパでもまだ中央アジアの旅行先としての認知度は低いようだ。

そろそろ次の国への移動について考えておく必要がある。この後は隣国のカザフスタン経由でキルギスへ向かう予定にしている。いずれも陸路で国境を越えることになり、細かいところがまだよくわかっていないがまあ何とかなるだろう。まずはタシケント行きの夜行列車に乗るためにチケットを確保する必要がある。宿でチケット売り場の大体の場所を聞いて出かけたのだが、売り場(ロシア語で「カースサ」)がわからず苦労する。道で出会った人に聞くたびに違う答えが返ってくる。最終的には近くのゲストハウスのスタッフが最も的確なアドバイスをくれて事なきを得た。前記の同宿の2人も翌日この売り場が分からず大変苦労したそうだ。最初、売り場の女性スタッフがいかにもロシア的な冷徹な対応だなと思ったが、実は意外に親切だった。ウルゲンチ16時発タシケント10時着、2等車で91000ソム(約1500円)だった。列車の運航スケジュールもはっきりわからなかったが、おおむねウルゲンチ16時頃と20時頃発の2本があるようで、週の半分は16時発の1本しか走らないというタイムテーブルのようだ。これも時期によって頻繁に変更されると思われるのでその都度確認を。

今後ここでチケット購入される方(ごく少数かもしれない)に向けて、2016年10月時点での情報として、チケット売り場はこちら

イチャンカラ北門からまっすぐ歩いて行くとこのような門が見えてくるので、門と建物の間の道を直進

通信博物館を左に見てまだ直進

小さい川にかかる10mぐらいの橋を渡る。その際に左後方にこのような時計塔が見えるはず。まだ直進する

橋を渡って150mほどで雑貨屋や果物屋、床屋などが左に数軒並ぶ一角にぶつかる。地元の人はここを「バザール」と呼んでいる。この並びにある全く目立たないオフィスがチケット売り場

宿にヒヴァの観光パンフレットが置いてあり、そこに載ってお散歩コースを歩いてみる。町中にさりげなく置かれたベンチとカーペットがこの国らしい心遣いだ。この国ではちょっとしたところに座れるように敷物が置いてあることが多い。

少し郊外へ行くと綿花畑が広がる光景が見られる。この国の食事で使う油の多くがこの綿花から採れる油とのこと。この国はほかにも天然ガスなどの天然資源が豊富で燃料などは驚くほど安いらしい。この国の道路工事の多くに日本がかかわっており、日本とウズベキスタンとの関係は意外に深いようだ。市内を走る多くのバスの車体にSamAutoという文字が書かれているのだが、これは日本との合弁企業の名前だそうだ。日本車ではいすずが圧倒的に知名度が高いとも聞いた。

お散歩コースにも記載のあるNurullaboy Complexというところに辿り着いた。イチャンカラ内部と違い、観光客も含め人が誰もいない。一方で今日は日曜だからなのかイチャンカラ内部には団体客が多く、日本人の団体も多く見かけた。年齢層はすべて高めで、中央アジアは若年層にはあまりアピールしないのか。

いつの間にかお散歩コースから外れ、イチャンカラの方へ戻ってきた。見るからに外国人の自分を見て、道端のメロン売りなど多くの人が声をかけてくれる。日本人と聞くと大抵歓迎される。お互いの共通言語がないので理解はできていないが、少なくともコミュニケーションは取れていると言えるだろうか。

こちらはヒヴァの悪ガキ軍団。外国人をからかって喜んでいる。

イチャンカラの城壁の外側をぐるっと回ってみる。この国のほとんどの住宅と同じく、高い壁と頑丈な門で守られた造りで、外国の軍勢が攻め入ってくることがいかに多かったかを想像させられる。

この女の子たちはおずおずと「ペンちょうだい」と言ってきた。初めて外国人にモノをねだってみたという感じだった。地元の人からは子供にねだられても何も渡さないでくれと言われているが、ペンはともかく飴でもあればあげられたのにと少し残念な気分になる。この国では意外に子供から金やペンなどをねだられることが多い。それだけ外国人観光客に慣れているということなのだろう。

明日は郊外にある1000~2000年以上前の城址、カラめぐりをする事にして、宿に相談してみたところ130米ドルと(この国にしては)目玉が飛び出るほどの高額を提示された。同宿のドイツ人&スイス人カップルも明後日のカラ巡りを検討しており、別ルートをあたってみたが全く同じ金額を提示されたとのこと。あまりにも高いので迷ったが、断念する後悔の方が大きいので承諾する。明日はカラを4つ見てまわり、夜は遊牧民のテント:ユルタに宿泊する。同行者も見つからず全額1人で負担となった。日程を1日遅らせれば同宿の2人と一緒に行けるのだが、こちらは中国ビザの入国期限の関係上できるだけ早くキルギスへ移動したいので残念ながら折り合わず。

この宿:アリベックの兄ちゃん(英語が非常に達者である)は釣った魚に餌をやらないタイプとの評をネットで見かけたことがあったが、確かにその通り、いざ宿泊するとなったら対応が素っ気ないことこの上ない。ただ、今回のようにオプションツアーの相談をしてみると的確に答えを返してくれるので頼もしい。

同宿の2人はベジタリアンなのでレストラン探しに非常に苦労しているようだ。中央アジアでは必ずと言っていいほど肉がついてくるのでなおさらだろう。ベジタリアン向けレストランを日本のサイトで検索した結果、昨日夕食を食べたイチャンカラ内のカフェとこの宿:アリベックの2件が該当した。イスラム圏とベジタリアンは少なくとも食事の点では相性が悪い。

彼らはもう少し探してみるとのことでひとりで夕食。上記のイチャンカラ内のカフェでプロフ(中央アジア風炊き込みご飯)、サラダ、ウズベクスープ(じゃがいもと肉のみ)、ビール。プロフを始め中央アジアの料理にはかなり大量の油が使われており、食事の後に冷たい飲み物を飲むとその油が体内で固まってしまうので温かい飲み物を摂った方が良いのだという。幸いまだそこまで油ギトギトのプロフにはお目にかかっていないが、そういう意味ではビールとの相性はあまり良くないだろう。

すっかり日が落ちてもまだイチャンカラには行き交う人の姿が見られる。カルタ・ミナルを始めとする建築物が、暗くなると一層その大きさを増したかのように眼前に迫ってくる。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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