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中央アジア:ウズベキスタン旅行 ヒヴァ観光1日目

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ウズベキスタン西部の古都:ヒヴァで初めての朝を迎える。宿泊先のここアリベックゲストハウスは朝食が豪華なことで有名だそうだが、確かに食べ切れないほどの皿が並ぶ。

本格的なヒヴァの観光初日。イチャンカラ全体の入場券15ドルを購入する。購入は必須ではないがチケットがないと入場できない場所がいくつかある。結果的にはチケットを買わなくても良かったかなというのが実感。城内の地図を参考にしながら好き勝手に回ってみる。

まずミナレット(モスクに付属する塔)に登ってみる。こちらはチケットとは別料金で5000ソム(約83円)ほどその場で徴収された。真っ暗で狭く急な石段を恐る恐る登る。

石畳の最上部からはヒヴァの町が一望できる。城壁の遥かかなたには薄茶色の荒野が広がっている。

この日は土曜ということで地元の人が次々にこの塔に登ってくる。一緒になった人たちと狭い最上部で次々記念撮影し握手する。記念撮影した若者に「スパシーバ(ありがとう)」とロシア語で言うと、「ここではスパシーバではなくラフマット(ウズベク語での「ありがとう」)と言うのだ」と返される。自分たちはウズベキスタン人だという矜持とロシアへ対する複雑な感情が見て取れた。

ここヒヴァはコンパクトにまとまった箱庭のような町だ。ひとつひとつの建物や装飾はサマルカンドやブハラほど絢爛豪華ではないが、町全体で見るとこちらの方がインパクトが強い。個々の要素はそれほどではなくても総合的に見ると秀でているように感じられる。ここでもまたしてもチベットを連想させる寺院の壁の模様が見られる。

それにしても何と美人の多い町かと思ってしまう。ロシアとアジア、中東の特徴が絶妙にミックスされて最上の効果を生んでいるといったところか。

この場所ならではの印象的な景色が続く。

資料館のようになっている建物もあり、かつてのヒヴァの王や首相の写真を見ることができる。

フランス人団体客向けの曲芸パフォーマンス(綱渡りなど)にうっかり紛れ込んでしまい、5ドル払って見る羽目になる。子供も交じっての演奏で締める。

music demonstration in khiva

ジュマモスクという木の柱が無数に立ち並ぶモスク。ジュマとは金曜日の意味だそうで、金曜日は通常ムスリムが礼拝にモスクを訪れる日だ。昨夜は多数の人がここにつめかけていたのだろう。このモスクにもミナレットが付属しており、最上部まで登ることができる。

ヒヴァは全長2㎞ほどの城壁で囲まれた遺跡で、bog’cha darvoza という北門のそばからは城壁に登ることができる。

ブハラでは歴史的建造物を現代でも生活基盤として使用していたが、ここヒヴァも同様で世界遺産でもある城内に実際に3000人もの人が住んでおり、観光とは別に彼らの日々の暮らしがある。

西門そばに見張り台があり、ここにも追加料金を払って登ることができる。

ここからはイチャンカラの全貌を一望できる。ここから目の前にある建物の屋根の上をつたってさらに先まで歩いて行くこともできる。

view of khiva

この日もきれいな夕陽に恵まれ、急速に冷え込んできたにもかかわらず多くに人が見張り台から帰ろうとしなかった。建物が淡い色に染まっていく。この効果を期待して建物を西向きに作ったのかもしれない。

夕食は城内のミルザボシというレストランで食べる。ここは有名な店らしく自分以外は団体客ばかりだった。ディムラマというウズベク風肉じゃがが美味かった。
途中、ウズベクダンスの一団が入ってきて実演があった。おそらく各レストランを流しで回っているのだろう。少女が甲高い声の合いの手を入れ、アフロ男の滑稽な踊りと女性陣の踊りが入れ替わり立ち代わり繰り広げられた。終演後にきわめて真剣な顔で客の間をギャラ集めに回るアフロ男がおかしかった。以前食堂でウズベクポップスを聞いた時にも感じたことだが、やはり3拍子系の曲が多かった。ダンサーのお姉さんに踊りの輪に引っ張り出されそうになって危なかった。なぜかこういう時によく目を付けられる。

 

 

 

隣の席にどうも日本人ぽい女性と地元男性が何人か食事をしており、話したところ水戸出身でウズベクダンス団体:ウズベギムO’zbegimを主宰しているという人だった。ダンスレッスンのための留学で、今回が7回目のウズベキスタン訪問だそうだ。

こんな小さな、周囲2㎞の範囲を回っただけなのに盛りだくさんな1日だったという気がする。ヒヴァは様々な魅力が箱庭のようにぎゅっとつまった町という印象を持った。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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