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中央アジア:ウズベキスタン旅行 青の都サマルカンド

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シルクロードの真っ只中、中央アジア・ウズベキスタンの古都:サマルカンドは別名「青の都」とも呼ばれ、壮麗なイスラム建築の持つ独特の青色が神秘的な魅力をたたえている。今回の旅の最初の訪問国としてウズベキスタンを選んだのは、この青を自分の目でまず見てみたかったからというのが大きい。

早朝到着の航空便でサマルカンドに入り、Hotel Bahodir 2(Abdu 2)に投宿した。サマルカンドを代表するレギスタン広場は歩いて5分ほどの距離という絶好の立地である。朝食をいただいてから早速出かけてみることにする。

レギスタン広場の道を挟んで向かいにスーパーマーケットらしきものがあり、ミネラルウォーターなど必要なものを購入する。昨夜手に入れたウズベキスタンソムの巨大な札束の中から支払いを行う。店員の見事なまでのの愛想のなさを見てこれが旧ソビエト的なのかと思ったりする。

ここがレギスタン広場か、とうとう来たなという感慨にふける。

legistan square

legistan square

この広場にはコの字の形に3つのマドラサ(イスラム神学校)が並んでいる。左からウルグベク・マドラサ、ティラカリ・マドラサ、シェルドル・マドラサで、それぞれ基本的な形は同じだが細部が異なっている。マドラサはそこで教えていた偉大な聖職者よりも建築者の方がより栄誉を与えられていたそうで、建築家の名前はずっと語り継がれるそうだ。細部にどれだけ独自の魂を込められるかが建築家にとってはすべてだったのかもしれない。

Legistan Square

Legistan Square

Legistan Square

Legistan Square

Legistan Square

いずれも規模の大きさ、装飾の精緻さが際立っている。イスラム教では偶像崇拝が厳しく戒められていることから、具体的な人や動物、モノなどをモチーフにすることができないため、このように抽象的な模様の反復による装飾が極度に発達したらしい。

Legistan Square

Legistan Square

Legistan Square

Legistan Square

外観も印象的だがそれ以上に内部のきらびやかさに目を奪われる。これはティラカリ・マドラサの黄金色に輝く内部

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

Tilla Qori madrasasi

レギスタン広場を離れてタシケント通りをぶらぶらと歩いているとまたしても巨大な建築物にぶつかった。ビビハニム・モスクといい、中央アジア最大のモスクだそうだ。あまりに巨大な門構えに圧倒される。すぐ隣にはシアブ・バザールという市場がある。

Bibihonim

Bibihonim

Bibihonim

Bibihonim baby

Bibihonim baby

タシケント通りをさらに下っていくと幹線道路を挟んで向かいに小高い丘が見える。この上にハズラティ・モスクという小さなモスクがあり、夕方ということもあって礼拝者が続々と詰めかけている。明日は金曜、もっと多くの人たちが礼拝に訪れるだろう。

Khuja Khidr Mosque

丘を登る途中で礼拝に来た家族連れに声をかけられる。日本人が珍しいのか一緒に写真を撮らせてくれと言われる。

on the way to Khuja Khidr Mosque

次は、丘から降りて道路沿いに歩いてシャーヒ・ズィンダ廟を訪れる。ここでも日本人だとわかったとたん写真を撮らせてくれと言われ、お互い写真の撮りあいとなる。

on the way to Shah-i-Zinda

ここは14世紀に中央アジアに君臨したティムール王にゆかりある人たちの霊廟が立ち並ぶ聖地だそうだ。荘厳な雰囲気とほかのマドラサに劣らない装飾の優美さに圧倒される。ここは単に観光地というだけでなく、信仰心の篤い地元の人たちが折に触れて訪れる場所でもあるようだ。

Shah-i-Zinda

Shah-i-Zinda

Shah-i-Zinda

Shah-i-Zinda

Shah-i-Zinda

Shah-i-Zinda

Shah-i-Zinda

Shah-i-Zinda

どの観光地でも、写真を撮る際にこちらが撮り終わるまで通行人が足を止めてくれることが多々あった。これまで訪れた国々ではそういった経験はあまりなく、ウズベキスタン人への印象が一気に良くなる。

夕方、大勢の学校帰りの子供たちとすれ違う。特に女の子はとても小学生とは思えない顔立ちで、この歳ですでに完成された美を体現しているというような印象すら持ってしまう。

中央アジアではやはり女性の服装が印象的だ。年齢に関係なく色・デザインともに華やかな民族衣装が好まれるようで、それが全然違和感なく見るだけでも楽しい気分になる。

uzbek ladies' outfit

uzbek ladies' outfit

uzbek ladies' outfit

宿への帰り道、初老の女性に声をかけられ17時半と夕食にはまだ早かったが食堂へ入る。自分以外は地元の子供連れの家族しかおらず、地元の人たちが日常的に利用する店のようだ。ラグマン(中央アジア風うどん)、サラダ、シャシリク(羊の串焼き) グリーンティーのポットで19000ウズベクソム(約320円)。

lagman

uzbek salad

Шашлык

決して強くなくあくまで控えめな味で日本人向きだと思う。食べながら、食事の味付けとそこで暮らす人の気質は一致するかもしれないなどと考える。店のテレビではロシアの音楽番組だと思われるRU TVが流されており、ここがロシア圏であることを実感させられる。

この国の子供たちが、自分より年下の子供を抱きしめてキスする姿を店の中でも街中でも、それこそあらゆる場所で目にする。この国の国民性、気質をよく表しているように感じられ微笑ましい。

宿へ戻る途中、子供たちが写真を撮ってくれと集まってきた。なぜか近所の男性も参加。全く共通の言語がないが身振り手振りでウズベキスタンに今日着いたこと、素晴らしい国だと伝えると喜んでくれた。

samarkand boys

宿に戻ると欧米人男性2人が馬鹿でかいビールボトルを持って今からまさに始めようとしているところ。参加させてもらうことにする。

2人ともスイス人でドイツ:ミュンヘンからタジキスタン:ドゥシャンベまでのチャリティレースに参加中というレーシングドライバーだという。今はレースの合間の小休止期間で、明日からレース再開するそうだ。今はつかの間の休日ということで、短い時間でも集中的に行動しているようだ。話を聞いていると自分と比べて彼らの方がより自由に旅を楽しんでいるように感じられた。こと楽しむことに関しては欧米人に見習う点が多い。

カナダに2ヶ月英語留学した際にアウトドアキャンプで日本人だけがテントも寝袋も持参しなかった、日本人は礼儀正しいが時々クレージーだ、とか、ブラジルではスイス人というだけでもてて(彼曰く理由はSecureだと言う。ブラジル人よりスイス人と付き合う方が生活が安定するということらしい)2週間ごとにガールフレンドを取り換えていた等々、色々話してくれた。「日本で暮らす・働くのはとんでもなくStressfulなんだろう?」と聞かれる。欧米でも日本の労働事情などは非常に良く知られている(たぶん誇張されてもいる?)そうだ。

これから夜の街に繰り出さないかと誘われたが、昨夜からろくに眠っていないこともあり丁重に辞退する。夜明けまで遊んでそのままレースに参加するというのだから、本当に欧米人の体力には感心する。

長い1日が終わり、初日に感じられたこの国への好印象ばかりを携えて眠りにつく。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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