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インド:シッキム王国への旅 5.ペリンへ

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シッキム州:ジョレタン(Jorethang)での朝。明け方、遠くに響く犬の遠吠えで目が覚める。読経、朗唱のようなものが聞こえたが、そうするとここもチベット仏教信仰の地なのか。

宿のカギが開くのを待って散歩に出る。山あいの町は日がのぼるのも遅い。遠くに見える山並みが朝もやに煙っている。川沿いを歩くと対岸にはボロボロの家々が立ち並んでいる。

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川岸にヒンズー寺院があり、川ではゴムタイヤを浮き輪にして川を下って遊ぶ少年たちの姿が見える。川の白い砂がセメントの原料になるらしく、セメントの袋を担いでいく人が何人もいる。

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家の最上階が炊事場であることが多いそうで、多くの建物の最上階から水がしたたり落ちる。宿の炊事は玄関脇の地べたで行われていた。朝食を食べようとホテル食堂に行くがメニューがオムレツなど洋風のものばかり。身振り手振りでインド風朝食を食べたいと伝え、チャパティとベジミックスカレー(83ルピー)を頼む。これがインドで食べたカレーの中で一番美味かった。日本のカレーと違い水分が少なくペーストに近い。ジャガイモと野菜、香草のミックス具合が実にいい感じ。美味いと言うとニヤッと笑われる。

車を探していると、ちょっと胡散臭い感じのサングラスをかけた男が声をかけてくる。話を聞いていると他の男が大勢集まってきてこの男は悪い奴だと言い出す。結局他のドライバーの車で行くことになったのだが、グラサン男は他の男たちとずっと言い合っていた。

1時間半かけてまずゲイジン(Gyalzing)という村に行くことにする。ドライバーは19歳のSamir。父が警察官で自分ももうすぐ訓練を開始し9ヶ月後には警察官になる、軍や警察などの公的な仕事が最も安定しているなどと話してくれた。彼はネパール系インド人だそうで、国籍もやや複雑なようだが、ここではよくあることらしい。途中レグシプ(Legship)という所を通過したが、ここが道中で唯一の町らしい町だった。やがてゲイジンのタクシースタンドと呼ばれる場所に到着。立派な警察官になれよと言って別れる。

ゲイジンはほんとうに小さな集落で、小さなゴンパと参道がありそこから谷底が見下ろせる。

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乗合ジープでペリンへ向かう。途中でどんどん人が乗ってきてぎゅうぎゅうづめ、人の上にまた人が乗るような状態になる。
やがてペリンのジープスタンドで降ろされる。目の前の宿に入り、1泊350ルピーとのことで即決する。

本日の宿:ホテルガルーダ(Hotel Garuda)

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天気が良ければカンチェンジュンガが目の前に大きく見えるそうだがあいにく雲がかかって見えない。ゲイジンもそうだったが、ここも標高2150mと明らかに山の気候で非常に寒い。村の規模は小さく、これまでの他の集落と比べても貧しさが目につく。

村の食堂で夕食。チキンタリを注文。注文を受けてから米を炊いているので、出てくるまでに時間がかかる上、米がパサパサである。米を水に漬けおくような食習慣がないのだろう。それでも味は良かったし、チャイはさすがの美味さであった。

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