You are here:  / 2017_インド / 世界一周 / インド悠久の旅 マイソールからハッサン、ハレビドゥ、ベルールへ

インド悠久の旅 マイソールからハッサン、ハレビドゥ、ベルールへ

Pocket

3月21日(火)

今日は3日間滞在したマイソール(Mysore)からハッサン(Hassan)へ移動する。昨日会ったインド人にハッサンの近くにあるハレビドゥ(Halebidu)とベルール(Belur)を勧められたのでそちらへ向かうことにする。

出発前に宿の近くにあるキリスト教会を訪ねてみる。途中、緑と白のモスク:Masjid E Azamの横を通り過ぎる。Azam Arabic Collegeという学校が併設されている。

St. Joseph ‘ s Church(St.Philomena’ s Shrine)に到着。マイソール宮殿の北門からこの教会が目に入り気になっていた。尖塔が圧巻である。キリスト教会に特有の天を突くような鋭さだ。

ごつごつした大きな岩の塊をくりぬいたようなOffering Church。信者らしき人の姿がそこここに見える。ヒンズー教が圧倒的存在のこの国ではムスリム以上に少数派だろう。

出発まで時間が無いので急いで宿に戻る。トゥクトゥク50ルピー(約85円)で鉄道駅まで向かう。ハッサン行き列車は4番ホームから13:10発で30ルピー(約50円)。2時間半も乗るのにトゥクトゥクより安い。

ハッサン駅周辺はあちこちが工事中のような感じで地面が掘り返されている。いくつかあった宿を見て廻り、本日の宿はShree Vara Residencyに決定。1泊600ルピー(約1020円)で建てられて間もないそう。残念ながらWiFiは無し。従業員もみな親切だ。

夕食は通り沿いにある近所の食堂でチキンビリヤニ(インド版炊き込みご飯)。150ルピー(約240円)とインドにしてはかなり割高だった。日本人が珍しかったらしく店員が入れ替わり話しかけてくるが残念ながら言葉がほとんど通じない。他に客が誰も来ず、店員のおっさんたちが冗談を言っては笑いあう空気に食後もしばらく居座っていたら100ルピー(約170円)にまけてくれた。この通りにはワインショップも多くビールを買えるので安心である。

3月22日(水)

ハッサンバスステーションからハレビドゥ、ベルールへ向かう。大きなバスステーションで5番ホームからハレビドゥ行き、2番ホームからはベルール行きが出発する。まずはハレビドゥへ向かう。

28ルピー(約50円)のバスに乗車1時間ほどでハレビドゥのバスターミナルに到着。バスターミナルなどで欧米人観光客を見かけたが、彼らはあまり英語の通じない環境で苦戦しているようだった。日本人(アジア人?)の方が言葉を介さずにやりとりする能力は高いのかもしれないと思った。欧米人には身振り手振りに頼らず徹頭徹尾言葉を積み重ねて問題を解決しようとする強い姿勢が感じられる。彼らが論理的思考に強いのはこんなところにも理由がありそうだ。

果物が売られていて連日の暑さもありついつい手が伸びてしまう。

早速、バスターミナル目の前のHoysaleswara Templeへ入ってみる。ここを勧めてくれたインド人が言ったとおり、ソマナタプラ(Somanathapura)を上回るぐらいの彫刻である。星型が基本なのは同じで、隠れて正面からは見えないような部分にも見事な彫刻が施されている。ひとつとして同じ彫刻はない。ここでもアンコール遺跡:バンテアイスレイのように執拗な反復が見られる。生首を持つカリー神やガネーシャ(ゾウの顔を持つ神)、男神像や動物がデフォルメされたような像も多い。

この寺院の外壁には無数の神像が彫られている。どれも非常に生々しく躍動感のある像で一体一体なかなか目を離すことが出来ない。神々の群れ集う圧倒的な空間である。膨大な枚数の画像だがこれでもまだ一部にすぎない。

アンコール遺跡の彫刻に非常に良く似たモチーフも多く見られた。やはりカンボジアからの伝播があったのかと思ってしまう。

ここでもインド人観光客に話しかけられ、何かあったら連絡してこいと電話番号などを教えてくれる。別のインド人客には沿岸沿いの土地を勧められる。どの人もこちらを見て開口一番「ネパール人か?」。

バスターミナル内の食堂で白米・チャパティ・カレー50ルピーにチャイ10ルピーの昼食。10歳ぐらいの女の子が店番をしており、しっかりした英語を話す。フランスの男の子と2年前に知り合い、写真や手紙、プレゼントが送られてきたと言って見せてくれる。もうひとり女の子がいてペンか靴をくれといって離れない。持っていないと言っても理解できない様子。

ベルール行きバスを待つ間、14歳ぐらいの女の子たちに話しかけられる。どこに行くのか、自分の名前は、父母の名前は、と矢継ぎ早に質問される。家族、特に父親の名前を聞いてくるところがいかにもインド的だ。別のところで聞いた話では、インド人であれば本人の名前と父親の名前がわかればある程度相手のカーストが推測できるのだそうで、会話する時にも相手のカーストがわかってからでないと何となく落ち着かないというインド人特有の心理があるらしい。

べルール行きバス25ルピー(約43円)。ハッサン行き、ベルール行きともに本数はかなり多いようである。時刻表がバスターミナルの壁に直接書かれている。

ベルールの方がハレビドゥよりも大きな町で宿も多い。バスターミナルから目指す寺院までは10分ほど歩かなければならない。地元の人に場所を教えてもらいつつ向かう。

こちらの寺院Chennakesava Templeもハレビドゥに負けず劣らずすごいものである。こちらの寺の方が敷地が広く、建物のひさし部分にバンテアイスレイのデバターのような女神像が多数彫られている。残念ながらここまで来てカメラのバッテリー・SDカードともに尽きてしまった。

バス40ルピー(約70円)でハッサンへ戻る。宿のベジレストランでビリヤニ85ルピー(約145円)の夕食。朝ここを出発してから既に12時間が経過しており、1日で2ヶ所を廻るのはさすがに少し疲れた。

Pocket

LEAVE A REPLY

Your email address will not be published. Required fields are marked ( required )

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

スポンサー

今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

Language