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中央アジア:ウズベキスタン旅行 サマルカンド観光4日目

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中央アジア:ウズベキスタンの青の都サマルカンドでの滞在も4日目。明日には次の目的地ブハラへ移動するため、サマルカンドからブハラまでの移動手段を考えておかなければならない。今回は列車で向かうことにして前日の今日、鉄道駅でチケットを手配しておくことにする。

宿のスタッフに駅行きのバスは3番の路線バスと教えてもらう。こちらにはバス停のようなものがないので、地元の人たちが道路脇に立っているあたりに見当をつけてバスを待つことにする。旅に出る前に頻繁に使いそうなロシア語は1枚の紙にまとめておいたので、その表現を使ってバスを待っているらしい人たちにここでいいのかどうか聞いてみる。「スカジーチェ パジャールスタ(すみません、ちょっとお聞きしたいのですが)」とカタカナで発音しても意外に通じた。ただこちらから一方的に何かを言うだけで相手の言うことを理解することはほとんどできず、こちらが聞いたことに対してYesかNoを言ってもらうだけだ。

バスはいすず製で、こちらでは日本の自動車メーカーではいすずが最も有名だそうだ。いすずとの合弁会社もあるらしくウズベキスタンに浸透しているらしい。そういえば宿で一緒だったスイス人のレーシングドライバーもいすず車の性能を称賛していた。ただしヨーロッパの人間は誰もいすずの名を知らないとも言っていた。

路線バスに乗ってぼんやり外を眺めているだけで、ちょっとした市内観光をしているような気分になる。Go’zallik Salonと書かれたウェディング用品店がやたら多いが、こちらではそれだけ結婚するということが重視されているのだろう。貸アパートと思われる立て看板があり、月10万ソム(1666円)で部屋が借りられるようだ。日本での家賃が馬鹿らしく思えてしまう。車窓から中村医院と日本語で書かれた看板が見えたが、日本人向けのクリニックなのか、そんなに日本人がいるのだろうか。移り変わる景色を眺めながら取り止めもない事柄を次々にぼんやりと考える。
 
そうこうするうちにサマルカンド駅に到着した。ずいぶん立派な駅舎だ。警備員や通行人にチケット売り場への行き方を教えてもらう。とにかく乏しいロシア語で何とかチケットを入手しなければならない。

カースサ チケット売り場
明日 ザーフトラ
○時 ○チャサ
乗車券 ビリェート
いつ カグダー
いくら スコーリカ

これが今回使えそうな手持ちの単語のすべてなので、あとは身振り手振りで何とかする。
明日12:28発のエコノミー席41000ソム(683円)が確保できた。窓口女性は多少英語が通じたので助かった。
同じようにチケットを買いに来た人たちからは「日本人か、パスポートを見せてくれ」と言われたが、やはり日本人はよほど珍しいのか。

サマルカンド駅前には酒を扱う店が集中している。イスラム圏なので飲酒はあまり良しとされないはずだが、結構ウォッカなど大っぴらに飲む人は多いようだ。3リットルパックのビールを買っていく人が多く、「ゆるい」ムスリムが多いことを実感した。

その中の1つの店でミネラルウォーターなど買ったところ、「まあ座ってこれでも食っていけ」とパン、肉、野菜などを勧められる。当然のようにウォッカを出されるがやはり度数が強くて思わず咳込んでしまう。大友康平そっくりの店主が大友康平そっくりの表情で「おまえ男だろ、いいから一気に飲み干せ」と身振りと表情でこちらを急き立てる。カウンターで接客しながら、新しい客が来るたびに「あの日本人、行けって言ってんのに一気に行かねえんだよ」のような感じのことをさかんに客に言っている。最終的には一気飲みせざるを得なくなるのだが、これが連日連夜と考えると大変だなと思ってしまう。

ロシア圏であるこの国では男たるものウォッカを一気できなければならないのだろう。実際この国では男同士のコミュニケーションはすなわち酒を介したコミュニケーションという面が強いようで、酒が弱い人には辛い環境だ。

結構飲まされて昼間から酔っぱらった状態でバスに乗って宿近くまで戻る。バスには常に若い少年車掌がおり、停まるたびに外に向かって行き先を連呼して客を呼び込む。年は若くても一人前に仕事をしているのはネパールなどこれまで訪れた国でも同じだった。

バスが通るような幹線道路は整備されているが、一本奥へ入った裏道は未整備で舗装もされていない。観光地ということで表向きの顔は整備されているが、こちらが本当のこの土地の顔と言えるだろう。観光地巡りもいいが、人の暮らす生活圏にお邪魔して裏道をぶらぶら歩くのが旅の醍醐味かもしれない。

レギスタン広場のひとつ手前で下車してみた。交差点には噴水があり虹がかかっている。ここで医学生夫妻に声をかけられる Uehkun(ウチュクン)26歳医学部7年生で、兄が日本に医学留学しているという。自分もいつか日本に行きたいとのことで連絡先を交換して別れる。赤ちゃんを抱いた奥さんも医学部5年生で、旦那に対して終始「あんた早くしなさいよ」とせかしていた。

rainbow in samarkand

happened to make a friend in samarkand

道端で売っていたソフトクリームを買ってみる。3000ソム(60円)。さかんに「シカラート?」と言われるので何のことかと思ったが、chocolateをロシア語で発音するとこうなるらしい。

レギスタン広場近くのレストランで夕食。プロフ(中央アジア風炊き込みご飯)が食べたかったがもう終わりとのことで、ラグマン(中央アジア風うどん)、マンタ(中央アジア風餃子)、サラダ、ビール、トマトスープ、ヨーグルトを注文。この国に来て以来、交通費の安さ(天然ガスが取れるので燃料代が非常に安いため)に比べて相対的に食費が高いなと感じている。観光客プライスというわけではなく、地元の人も同じ金額を払っているのでなかなか外食は大変ではないだろうか。

restaurant menu in samarkand

レストランで流されるウズベキスタンのテレビを見ていると美人の定義がインドと近いのかもしれないと感じる。眉とアイラインはこれ以上ないぐらいに濃く、眼力も強く、肌は白くというのが美人の条件であるようだ。実際、町なかでインド系だろうかと思う人や、インドのサリーのような服を着ている女性をしばしば見かけるので、この国はインドと繋がりが強いのかもしれない。

レギスタン広場では連日夜になると大音量の音楽を流し続け、これには辟易する。大音量の音楽はあまりサマルカンドには似つかわしくないと思うのだが、誰がこれを喜ぶのだろうと考えてしまう。

legistan at night

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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