インド:シッキム王国への旅 7.州都ガントクへ
ペリン2日目の朝も濃霧で山は全く見えず。間近でみるカンチェンジュンガを楽しみにしていたのだが、日程の都合上断念し次の目的地:シッキム州都のガントクへ向かうことにする。
7時になっても宿の人は誰も起きてこず、飼い犬・飼い猫がじゃれついてくるのみ。
ここも山あいの村で朝日がのぼるのが遅い。朝食後ホテル前のジープスタンドでゲイジン(Geyzing)行きのジープに乗る。芸人のタクシースタンドで9時発ガントク行きのジープ(150ルピー)に乗るが、18人も乗っており定員オーバーもいいところ。外が全く見えないが断崖絶壁の道を走っている様子。標高がどんどん上がっているようで非常に寒いのだが、もはや身動きもできない。正午に小休憩。どうもガントク行きの車ではなかったようで、休憩時に他の乗客と運転手が話しあって行き先変更しようということで話がまとまったらしい唯一の外国人である自分に一応気を使ってか確認してくれたが、50ルピー追加でガントクへ変更ということで異議なし。
乗り合わせた高校生に「日本って良い国なんだろう?」と聞かれ即答出来なかった。何となく彼の夢を壊すようなことを言ってしまいそうな気がしてしまった。この地方の人たちと話すと日本を本当に夢の国のように思っているのが伝わってくる。もちろん日本のほうが圧倒的に豊かで暮らしよい事は間違いないのだが、本当に幸せなのはどちらなのだろうかといつも考えてしまう。彼らにしてみれば金持ち日本人のたわごとに過ぎないだろう。
結局5時間以上かけてようやくガントク(Gangtok:1780m)へ到着。ダージリンよりもはるかに都会である。人ごみの中を歩くが妙に落ち着く感じ。MG Margというメインストリートにあるベジ・レストランで食事。220ルピーとここまでで一番高い食事だが、残念なことに紅茶がもうひとつだった。
ホテルもこのメインストリートにあるホテルアンナプルナ(Hotel Annapurna:1泊500ルピー)に決定。スタッフはみな親切で良い宿だった。自分以外の宿泊客は全員インド人のよう。テレビでドラえもんやクレヨンしんちゃんが放送されている。絵はそのままで台詞がすべておっさん声に吹き替えられている。
ここガントクは斜面に造られた町で至るところにタルチョ(経文)が張られている。それを横目に見ながら歩いているとロープウェイがあり、70ルピー払って往復してみる。街の全貌が一目でわかる。
町の観光案内所で明日のシリグリ行きについて相談してみる。すぐそばのバススタンドから行くか、ずっと南下したところにあるジープスタンドまでタクシーで行ってそこから行くかだが、台数の多い後者を勧められる。スタッフは少しだけ日本語ができる愛嬌のある人であった。
ここガントクはネパール人が多い町だそうだ。インドでありながら気質としてはネパールに近く、なおかつネパールよりずっときれいで発展している町、といった感じか。
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