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インド:ラダック旅行 5.アルチ、そしてラマユルへ

lamayuru gompa_2
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ゲストハウスで朝食。チャパティ(南アジア特有の薄いクレープ状のパン)とマサライという玉子焼きのような、色々スパイスが入っているらしいもの。ラダック料理というわけではないよう。

chapati

今日から1泊2日でアルチ経由ラマユルへ向かう。どちらも寺院が有名な場所で、ラダック観光では定番である。

昨夜、宿のおかみさんに信頼できるドライバー兼ガイドはいないか尋ねたところ、これまで一緒だったドライバー:Nawangがいいのではと提案される。

レーの町を離れて人気のない道を走っていくと、紫や緑、赤などの山肌が見えてくるようになる。このあたりはマグネティックヒル(Magnetic Hill)というそうなのだが、何がマグネティックなのかはドライバーに聞いてもよくわからなかった。

magnetic hill

インダス川とザンスカール川が合流する地点にさしかかった。ここからはインダス川に沿って昇っていく。

confluence of the indus and zanskar

途中、小さい店を見つけたのでミネラルウォーターを2日分購入した。高山病予防のために大量の水を飲む必要があり、これは欠かせない。水を売っているところが限られると聞いていたので幸運だった。

そこからは人通りもなくただ山に囲まれて走るのみである。

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アルチ

やがてアルチの村に到着。ここで最も有名なアルチ・チョスコルゴンパ(Alchi Choskhor Gompa)を訪れる。フラッシュが壁画を傷めるため撮影禁止ということで、薄暗い中で壁画と向き合う。描かれている神々の姿がエジプトのツタンカーメンのようでもあり、ヒンズーの神々のようでもあり、ここでは世界の宗教文化が混在しているように感じられた。

アルチの村は非常にのどかで、今でも伝統に則った暮らしが続いているようだった。独特の民族衣装を身につけた高齢者も多く、ラダック特有の先がとがってはね上がった靴や帽子を見ることができた。途中で出会ったおばあさんが、ちょうど自分が手にしていたガイドブックに興味を示し手に取ってしげしげと眺めていた。民族衣装の人々が映っている写真を見てさかんに何か言っていたのだが、今の若い者はもうこんな格好はしないとでも言っていたのだろうか。

その後は大峡谷の中、悪路でのドライブが続く。ひとつ間違えれば谷底に転落するような細い道ばかりである。崖が崩れて道が半分ほど土砂で埋もれてしまっているところに差しかかる。道の反対側は断崖絶壁である。大丈夫なのかとドライバーに尋ねると、それには答えずにお祈りを始めた。いやいや、祈るんじゃなくて他にやることがあるだろうと言いたかったが、これが彼らの流儀である。

ラマユル

それまで茶色や緑、紫だった山肌の色が突然鮮やかな黄色に変わった。ラマユルに到着である。ここは別名Moon Land(月世界)と呼ばれるそうで、この色からその名がついたのだろう。

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村の高台にそびえるラマユルゴンパ(Lamayuru Gompa)を訪れる。ここもまたスタジオジブリの作品に出てきそうな雰囲気を持っている。僧侶いわくここは毎日強風が吹くという。今日も強風と天気雨が繰り返されている。道中も思い出して、世界の果てまではるばる来たような気分になる。

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村を歩いてみる。崩れやすいもろい岩でできた峡谷といった感じで、地面の黄色が何とも印象的である。黄色い大地にあんずの花の桃色が映える。黄色い岩のひとつひとつがすべて意味ありげな形をしている。

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本日の宿泊先:ドラゴンホテル(Dragon Hotel)1泊2食250ルピー

dragon guesthouse

名前こそホテルだがまあゲストハウスである。母屋は伝統的なラダックの家屋で、食事も家族と全く同じものが出されるがこれは美味かった。なぜか順番が家族が先、宿泊客が後である。チベット伝統のバター茶も出される。これは苦手な人が多いのだが、個人的には意外に苦にならなかった。

宿泊棟では入浴などはほぼ不可能(地元の人に入浴の習慣があるのかは不明)、この村に泥棒などいないということで部屋の鍵もなし。それでも一応、南京錠を貸してもらった。

宿泊客は自分とドライバーのNawang、それにフランス人のThomasの3人だけ。Thomasはラダックをバイク旅行中との事。フランス人は英語があまりできないし、英語を話そうとしない、同国人ですぐに固まる、等々日本人と共通点があるなどと話してくれた。自分はオーストラリア留学のおかげで英語が話せ、大学休学して旅行中とのこと。

長い夕食が終わり真っ暗ななか部屋へ戻る。なぜか設定してもらった番号で南京錠のカギが開かない。宿の主人に来てもらい、そのうち家族総出でああだこうだと言い出した挙句、主人が奇跡的に番号を当てて解錠できた。なぜか最初に設定してあったはずの番号とはまったく違う番号で、10000通りの番号候補がある中でどうして探し当てることができたのかは謎である。チベットの神秘としか言いようがなかったが、主人本人が一番信じられないという表情をしていた。

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