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中国西域への旅 四川省:甘孜(カンゼ) カンゼゴンパ

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四川省丹巴(ロンダク)から甘孜(カンゼ)まで延々14時間もかけて移動した翌朝、亜青(ヤーチン)行きの車に乗るために7時前に宿を出る。ここ甘孜の標高は3300m、覚悟していたほどではないがそれでもかなり寒い。タクシースタンドに行ってみると車が何台か停まっており、「色達(スルタ)」「成都(チェンドゥ)」など行き先を連呼している。早朝から何人もうろついているやけにちゃんとした服装をした物乞いの女性と、それを完全に無視する若いチベット僧侶。他の地域同様、ここでも物乞いを無視する人、いくばくかの施しをする人、など対処の仕方は人それぞれのようだ。甘孜行きの車がようやく現れたが、7人集まるまでは出発しないとの事。待ち時間に肉入り小籠包10元(約150円)。

その後徐々に乗客が集まり、自分と若い僧侶、尼僧が2人の計4人になったがまだあと3人必要との事で時間だけが刻々と過ぎていく。結局12時半になってしまい、今日の甘孜行きは諦めると告げてその場を立ち去った。昨日といい今日といい、無駄に時間を費やしてしまった。

昨日と同じ宿珠穆朗瑪賓館に戻り、午後は町歩き。この町は木工、家具製作がさかんなようで店が軒を連ねている。町の南には白い巨大な山々が広がるチベット色の濃い町である。住民はみな色黒ではあるものの日本人に非常に近い顔立ち。ほぼ全員が仏教徒でムスリムは全く見かけない。

町の北端にある甘孜寺(カンゼゴンパ)に行ってみる。古城(オールドタウン)を通り、僧侶に道を教わりつつたどり着く。高台のゴンパに登ってみると遠くに山々が一望できる。老城をはさんで向かいの丘の上には大きなチョルテン(仏塔)が見える。

寺の敷地内に警察が常駐している。と同時に、大きな菩薩像がある堂にはダライラマの写真が飾られている。少なくともチベット自治区よりは自由が認められているとは言えそうだ。チベット自治区ではダライラマの写真が飾られているということはまずない。少年僧が大勢いて、木の枝を振り回して牛を追いかけ回しているところなど全く普通の子供と変わらない。

古城を歩いているとまた別のチョルテンに出くわした。ひとりのおばあさんにゴンパとこのチョルテンと大チョルテンにお参りしなさいと言われる。大チョルテンへ行ってみると僧侶がにこやかに迎えてくれる。

大チョルテンと山と空を見上げると自分は何と小さな世界で汲々としているのかと思ってしまう。せっかく旅に出て広い空の下にいるのに、日々の雑事に心を奪われて空の大きさが目に入っていなかったなと反省する。

夕食に鍋と白米32元(約480円)、美味い。

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