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中国西域への旅 新疆ウイグル自治区 鄯善(シャンシャン)

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中国:新疆ウイグル自治区のトルファン(吐魯番)で3日目の朝。昨日西安の女の子から教えてもらった鄯善(シャンシャン)という町へ行けるかどうか、朝一番で宿の近くのバスターミナルへ確かめに行った。その結果、1日1本だけ、9:50発 23元(約350円)のバスで行けることが分かった。もう時間は20分ぐらいしかないがイチかバチか宿に戻って大急ぎで荷造りとチェックアウトを行った。幸運なことに出発が15分ほど遅れたため何とかバスに乗ることができた。

今回は乗れたからよかったもののもし間に合わなかったらどうするか。公共交通機関がそれほど発達していない国ではそのような場合ヒッチハイク(厳密には運賃を払うのでヒッチハイクとは言えないが)が最も一般的な手段となるだろう。日本ではヒッチハイクする方もされる方も、相手がどこの誰かもわからない状態で車に同乗するなんてというのが通常の感覚だろう。しかし中国をはじめとするこれまで訪問してきた国では、誰もそのような考え方はしないだろう。そもそもそう考えだすとヒッチハイクは成り立たなくなってしまい、日常生活に支障が出ることになる。これらの国ではお互いへの信頼と、何かあったら助け合うのが当たり前という精神がこのような関係を成り立たせているのだろう。

バスは100㎞以上先の鄯善(シャンシャン)へ向けてひた走る。意外に時間がかかり2時間近くかけてようやくシャンシャンバスターミナルへ到着。来てみたのはいいが具体的にどこに何があるのかがさっぱりわからない。とりあえず荷物の置き場を、ということで宿探しに入るが、ここでも外国人お断りの連続。いったんバスターミナルへ戻り、敷地内にある食堂で昼食をとることにした。

この昼食が悪かったということではなく、それ以前から体調不良が始まっていたのだと思うが、昼食後急激に体調が悪くなり、これ以上荷物を持って移動することが困難な状態になる。やむなくバスターミナル内にある愛客快捷酒店に急遽部屋を求めることにする。180元(約2700円)と許容範囲外の価格帯だがもうそんなことを言っていられる体調ではなくなってきた。

チェックイン早々部屋で泥のように眠る。夕方少し体調が持ち直したような気がして無理して外出する。町の南端に沙山公園という公園があるようで、体力のあるうちにここだけでも行っておこうと貧乏人根性が出てしまった。市バスで一本道を終点まで走るだけのようだったので、近くのバス停で何も考えずに来たバスに乗り込んだ。

着いてみると想像していたよりずっと規模の大きい本格的な公園であった。ここは世界で最も市街地に近いところにある砂漠ということで、クムターグ(庫木塔格)砂漠の北端がこの公園ということらしい。

旅人のカンがこの砂山を越えていくと素晴らしいものが見れると教えてくれているのだが、ここへ来て再び体力の限界を迎えてしまいもはやいかなる坂も上ることができそうにない。無念だがここまでで引き返すことにする。

帰り道、市場で売っていた果物を大量に買い込んで必死の思いでバスに乗る。よろめくようにホテルにたどり着いてベッドに倒れこむ。幸いここはバスターミナル内なので売店などすべて目の前にあるので飲み物の調達などには苦労しない。発熱は大したことはないのだが猛烈な下痢に丸1日以上も苦しめられることになる。今回の旅で初めてと言っていい、本格的なダウンである。他のことは何も考えずただひたすら身体を休めることに専念する。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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