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中央アジア:ウズベキスタン旅行 ブハラ観光3日目

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ウズベキスタン:ブハラで3日目の朝。同じ宿で3日間一緒だったアムステルダム在住イギリス人男性は車でシャフリサーブス(shaxrisabz)へ向かうという。サマルカンドへの道中も絶景だと伝え、お互いの無事を祈る。彼の旅は残り2日、サマルカンドからタシケントへ夜行列車、そこからモスクワ経由で帰国するとのこと。双子の娘たちが恋しいとさかんに言っていた。

彼と入れ替わるようにロシア語が堪能なイギリス紳士が宿に到着。こちらはモスクワから列車でウルゲンチ、タシケント、サマルカンドを経て今朝ブハラに到着したそう。閑散としていた宿が一時的に賑わう。同じく同宿だったオーストリア人女性2人組は運よく隣国トルクメニスタンの5日間トランジットビザが取得できたそうで、他の旅人いわくこれは非常にまれなことらしい。

宿の近くにあるというユダヤ人墓地に行ってみる。この宿のすぐ隣にもユダヤ教の集会所シナゴーグがあり、気になっていたのだ。ドームの上にユダヤのシンボル、ダビデの星が見える。イスラム教が圧倒的に優勢なこの土地でユダヤ教施設があるというのが少々違和感があったのだが、このように平和的に共存できているというのが本来あるべき姿なのだろう。

Validayi Abdulazizxonという現役モスクに出かけてみる。ここも電光掲示板に礼拝時刻が表示されている。道を挟んで向かいにJo’ybori Kalonというモスクがあり、こちらも現役のようだ。

近隣で肉体労働している人たちが集う、まさに地元の食堂を見つけ入ってみる。向こうもこちらを外国人とは思ったが観光客とは思わなかったようで「日本人か?」「○○で働いているのか?」等々質問される。

プロフ(中央アジア風炊き込みご飯)、サラダ、パン、茶で6000ソム(約100円)とこれぞ地元価格。プロフも美味かったしこれで十分、ふだんいかに観光客向け価格に甘んじていることかと思う。昨日の55000ソムの夕食は何だったんだと思う。

ランチの帰り、自転車ですれ違ったムラート氏(メタリカのラーズ・ウルリッヒに酷似)という男性からも、「日本人か。どこで働いている」と聞かれる。またしても観光客扱いされなかったのだが、それだけ現地で働いている日本人が多いのだろうか。それにしては日本人らしき人を全く見ない。

こちらでは「カレーア(韓国人)」「キターイ(中国人)」「ヤポーニャ(日本人)」という言葉をよく耳にする。こちらの顔立ちからおおむねこの3つのうちのどれかだと思われるようだ。時々「マレーシア人か」と聞かれることがあるのだが、イスラム教徒であるマレーシア人にはここウズベキスタンを訪れる人が多いのかもしれない。

Arkと呼ばれる壮大な城壁を持った古城があり、その内部に作られた博物館を見学する。昔の暮らしを再現したものが展示されていたが、こたつ、急須と日本にそっくりな道具類を使っていたようだ。衣服や刺繍の柄などを見ると、イスラム的図柄とチベットのそれが類似していることに気付かされる。ただ、どちらかというと個人的には内部の展示よりも城壁そのものの方が印象的であった。

昨日少しだけ立ち寄ったマーケットにもう一度行ってみる。

昨日同様住宅街をぶらぶら歩いていると60歳の絶倫おやじに声をかけられる。椅子に座らされ、自分には10人の愛人がいて最新の愛人は台湾人だとか、子供が30人いるとか本当かウソかわからない話をしてくる。途中、毛沢東の話などにもなったが、彼が良いと言ったのか悪いと言ったのかよくわからなかった。愛人の世話が大変だから10ドルくれとさも当然のように言う。丁重に断るも「え、なぜくれないのか」といった反応が返ってきた。

路上で売っているアイスクリームが美味そうで買い食いしてみる。2500ソム(約40円)。さかんに「シカラート」と言ってくるから何かと思ったらチョコレートのことだった。コーン部分がぱさぱさで口の中のの水分を全部持って行かれる感じがする。

ウズベキスタン、とりわけここヒヴァは土産物という点でも特筆すべきものがある。ウズベキスタン全土で有名なのは独特の美しい柄の食器だろう。

ここヒヴァではそれ以外に、金属細工がさかんで工房もたくさんあり、独特かつ精巧な形のはさみやナイフが売られている。実演販売も行われていたがものすごい切れ味であった。鳥の形をしたはさみを写真に撮っていると「撮るんなら買ってから撮れ」と店主に怒られてしまった。

 

 

ほかに民族楽器なども並べられており、自身も民族楽器を演奏するミュージシャンだという人が楽器とCDを売っていた。

 

夕方から強風が吹き始め、ほとんど砂嵐のようになる。さすがに今日は室内のレストランで夕食をとるが、この小さな町に3日もいるとレストランの客にも見覚えのある顔が多い。金持ちそうなロシア人夫婦と毎晩一緒になる。プロフ(中央アジア風炊き込みご飯)20000ソム(約330円)、クリームスープ6000ソム、マッシュポテト3000ソムにビール。昼食から一転してまたも観光客価格に逆戻りだ。

明日はさらに西に位置するヒヴァの町へ移動するので、そのための車の手配を宿に依頼する。80000ソム(約1300円)とこれまでのこの国では一番大きな出費。80000という数字に身構えてしまうが日本円にすると大したことはない。これで500㎞弱、7時間の距離を走ってくれるのだからありがたい。明日同じ車でヒヴァに向かう人がもうひとり、別の宿に泊まっている日本の男子大学生と一緒に行く事になった。今回のウズベキスタンの旅では最も西へ歩を進めることになる。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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