2014チベットへの旅:4日目 ラサへ
今日は四川省:成都からチベット自治区:ラサへ向かう。事前に申し込んでいた青蔵高原鉄道は結局乗車できないことになったため、急遽空路で向かうことになる。飛行機からは遠くヒマラヤの東端を望むことができる。
やがて飛行機が高度を下げ始め、山の稜線近くを飛ぶようになる。大きく旋回してラサゴンカル国際空港に到着である。
ここラサ(Lhasa)は標高3650mあり、富士山で言うと9合目を過ぎたあたりだろうか。平地からいきなりこの標高に来ているのですぐには身体が順応できず高山病にかかる確率が高い。空港の売店では高山病に効くと言われている高原安、紅景天といった漢方薬が売られている。
空港を出て現地チベット人ガイドと合流しマイクロバスで1時間ほどかけてラサ市街へ向かう。バスからちらっとポタラ宮が見え、本当にチベットに来たんだと実感が湧く。
今日のところはホテルまで送り届けてもらい、本格的な観光は明日からという事になる。ガイド無しで勝手に観光しないようにとのお達しがある。市内を観光するぐらいなら問題ないらしく、どこまでがOKでどこからがNGなのかの線引きははっきりしない。
ツアーと言ってもガイドが担当するのは観光部分のみで宿泊手配などは自分たちで行う。
本日の宿:ヤルツァンポホテル(雅魯蔵布大酒店)
中庭
どう見ても場違いな高級ホテルで、レセプションに書いてある料金設定を見ても1泊2万円以上はするところである。オンライン予約サイトのAgodaでたまたま激安で予約がとれたためここになったが、概してラサのホテルは高いようである。ツアーメンバーのうち女性2人は市内中心部の別の宿に泊まる。ここはホテルオーナーの収集コレクションが展示されていて、なかば博物館のような造りになっている。
朝早かったのでひと眠りしたいところだが、高地についてすぐに寝ると高山病にかかる可能性が高くなるので、無理して起きて散歩でもしたほうが良い。睡眠時には呼吸がどうしても浅くなるので、身体がこの標高に順応する前に眠ってしまうと症状が悪化するのである。
散歩がてら市内中心部までぶらぶら歩いて見ることにする。バスで10分程度の距離をゆっくり歩く。想像していたのとは違い都会である。町は整備されていてきれいで、インドやネパールなどで当たり前の交通渋滞もない。
やがてラサ中心部、最も人出の多いバルコル(八角街)に到着。ジョカン(大昭寺)というチベット仏教の中心となる寺があり、そのまわり取り巻く円周道路である。土産物屋も集中しており、観光客と巡礼者でごった返す。
ネパールのボダナートやインドのラダック、シッキムといったチベット仏教に密接に関わる場所を見てきたが、やはりここも当然ながら濃いチベット的空間である。
目の前にダライ・ラマの王宮:ポタラ宮が見える。内覧するには予約が必要で明日訪問予定である。
夕方から夜にかけて妙に疲れが出てきた。成都にいるときから少し風邪気味なのか体調がそれほど良くはないと思っていたのだが、高地ではそういうちょっとした体調不良が大きく影響する。この日は早めに就寝する。
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