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スリランカ旅行 ゴール(Galle)観光

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スリランカ南端の港町ゴール(Galle)で2日目の朝。欧米人に人気の土地ということで宿泊費が高騰していることもあって、昨夜は手頃な宿が見つけられず。やむなく泊まった宿は深夜に何度も電話が鳴りうるさかった。Web上で空き部屋を検索してみたが、その間にも次々に宿が埋まっていく。ようやく本日の宿を決め、徒歩でそちらへ移動する。

本日の宿:Shalona Holiday Home、1泊15ドル(約1600円)。昨夜の宿より高くなってしまったがこれでもこの近辺で最安の部類。ゴールフォート(ゴール旧市街と要塞)まで徒歩30分強、バス10分弱。

ポップなモスクがそこここにあるムスリム街を30分ほど歩いて宿に向かう。今日も日差しが強い。道行く人はきわめてフレンドリーで、何人とあいさつ、笑みを交わし、何人と握手したことか。「乗っていかないか」と声をかけてくるトゥクトゥク(三輪タクシー)ドライバーも全くしつこくない。荷物無しでゆっくり歩きたい感じの道のりだ。

宿は非常にモダンな感じでお茶、コーヒーが無料。欧米人の先客が何人かいる。宿の主人がトヨタ車に乗っているそうで、エンジン始動時に流れる「入りました」という日本語アナウンスの意味を聞かれる。

宿から大通りへ出てすぐ、左方向へ向かうバスならどれに乗ってもフォートへ行くことができる。料金わずか9ルピー(約6円)。バスは数珠繋ぎに走っている。窓から眺める海があまりに美しく途中下車。シーリゾートに興味のない自分が沖縄以外で初めて心底良いと思った場所かもしれない。打ち寄せる波が相変わらず大きい。日差しは強く暑いが風に当たると心地よい。

ベトナムで知り合ったフランス在住ベトナム人女性の紹介で、ここゴールに暮らすノルウェー人男性と会うことになっており、電話を入れた結果ゴールフォート内のダッチ・ホスピタル(Dutch Hospital)で待ち合わせることになる。オランダ統治時代の古い建物を改装して商業施設として利用しているところらしい。

フォート内に入ってみる。ゴール旧市街は高い塀で囲まれていてかつては要塞の役目を果たしていたらしい。

待ち合わせまで時間があるので、フォートの南端へ行ってみる。インド洋を眺めながらいつまでも座っていられるような心地よさだ。1本の大きな木があり木陰で人々が休んだり物売りの屋台を出していたり。その先には灯台がある。ここから見る夕日も素晴らしいだろう。

ドレッドヘアーの地元男性が崖から何度も海へ飛び込んでみせている。写真を撮ってやるからお前も飛び込めとけしかけられる。少し離れた小さなビーチでは地元の少年と白人男性が泳いでいる。水辺から少年が「下りて来いよ」と声をかけてくる。ある程度年を重ねると男女ともかなり太っている人が多いが、少年たちは一様に細身だ。若い女性も結構腹が出ている人が多いが、これがここでの美人の条件なのかもしれないと失礼なことを考える。

ビーチで出会った、ゴールの東にあるマタラという町から来たという大学生と歩きながら話す。途中、見たこともないような大きなトカゲ(タラゴヤという名前だそう)が芝生の上をのそのそ歩いている。

ノルウェー人男性2人組と合流。二人とも72歳で国連難民弁務官事務所にかかわる仕事で長く海外(ベトナム、パキスタン、アフガン、コンゴ、中央アフリカなど)を飛びまわっていたそうで、退職した現在はこの国に何ヶ月、また別の国に何ヶ月という感じで渡り歩いているらしい。現役時代にベトナムにも4、5年いたそうで、紹介してくれたベトナム人女性の「彼は最後にはベトナムに戻ってくるわよ」という言葉を伝える。日本人を知っているぞという感じでクラシックピアニストの内田光子さんが素晴らしいと話してくる。このあと北欧に向かうつもりなので北欧事情など尋ねてみる。物価の高さは日本とは比較にならないようで、そんな高物価でどうやって暮らしているのかと聞くと給料自体も日本と比べて非常に高額なのだそうだ。ここスリランカは16世紀からポルトガル、オランダ、イギリスの列強国から次々に植民地支配を受けてきた歴史があり、その影響が今も色濃く残っているのだそうだ。彼らはこのところ多忙なようで日を改めて会うことにして今日のところはいったん解散する。

日曜だけあって午後遅くからビーチは地元の人たちでいっぱいになる。町なかも大勢の人出だ。クリケットをする親子、コーチの監督のもとトレーニングをする少女たち。クリケットは野球に似た南アジアではさかんなスポーツだ。投手は助走をつけてボールを投げ、打者は羽子板とバットの中間のような木の棒で打ち返す。投手を含め全員が肘を曲げず腕を伸ばしたままボールを投げるのが妙な感じ。

日没近くになっても海岸には大勢の人が残っている。左手で物を受け渡す人が目に入ってビクッとしてしまう。ヒンズー教圏では左手は不浄の手とされ、左手でものを渡したり握手したりするのはご法度なのだが、よく考えたらここはスリランカ、仏教徒やイスラム教徒も多いはずだ。

瞑想するように夕日に向かって座る白人男性がいる。日がすっかり沈んでからも彼はかなり長い時間そのままの姿勢だった。地元の人が珍しがってさかんに写真を撮るのだが彼は一向に意に介さない。水平線に船の灯りがいくつも見え始めた。

宿への帰り道に見かけた食堂でカレーを注文。勧められてイカも注文する。

こちら独特のチャーハン(コットゥ)の作り方が興味深い。2枚の鉄板を両手に持って、熱した鉄板の上のコットゥを刻むようにする。次に食事するときはこれを注文してみよう。

昨日見つけることが出来なかったビールを探して辺りの人に聞いてまわる。駅前で尋ねた男性が1軒の酒屋に連れて行ってくれたが1本380~700ルピー(約280~500円)とものすごい値段。再び多くの人に聞いて回り、結局今泊まっている宿の近くのスーパー Mahagedara Sundale Food Cityで購入できることがわかり一件落着。行ってみると21時の閉店間際だったということもあり、酒売り場にだけ人だかり。売り場にいた客の男性にそうかお前も酒を飲むのかという感じで勧められた、これが安くて美味いというLion Lagerを2本(1本190ルピーぐらいだったか)。アジア諸国は意外にビールを買うのに苦労することが多く(バーでも飲めるが高い)、これでひと安心である。

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