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インド悠久の旅 ハンピ(Hampi)観光

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インド南部カルナタカ(Karnataka)州のハンピ(Hampi)で朝を迎える。さすがに3月も下旬、酷暑期の4~5月が近付き気温も上がってきており昨夜も非常に寝苦しかった。9時頃に宿を出て近くの川へ行ってみる。集落の道、それぞれの家の前に独特の紋様が描かれている。

ヴィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)で飼われているゾウがちょうど入浴を終わって川から上がってくるところだった。人々が沐浴する中を悠然と渡って来る。通り過ぎざまにみんながゾウの身体に触れている。触ることがあたかも功徳を積むことになるかのようだが、当のゾウは触られても全く気にする様子でもない。

高い建物が全く無いこの村の中でヴィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)のゴープラム(南インドのヒンズー寺院特有の塔門)がひときわ目立つ。

リキシャのしつこい誘いを振り切って徒歩で観光する。ビタラ寺院(Vitthala Temple)への道中が素晴らしい景色。川沿いに延々と巨石群が連なり、ところどころ祠の残骸らしきものがあったりする。

さすがに日中はすごい暑さで、巨石が作る大きな日陰でひと休みする。辺りにはきれいな緑色の羽根を持つ鳥や顔の周りに白い毛の生えたサルがたくさんいる。川では多くの人が沐浴しており、わらで編んだような簡素な手漕ぎボートで川を渡る人の姿も見える。

岩場づたいに水辺沿いの険しい斜面を歩く。さすがにここまで来ると人の姿はまばらだ。そこら中に無造作に転がる岩に仏像が彫られている。よくぞこんなところに造ったものだというような場所にもかつての建物の痕跡が残っている。

とにかく一面巨石また巨石の連続で、延々と歩いている場所全てが巨大な1枚の岩の上ということもある。

昨日は西から吹く熱風が耐え難い暑さを呼んでいたが、今日は水辺からの風が熱さをいくぶんやわらげてくれているようだ。バンガロールでの食あたりの影響もここへ来てようやくなくなってきたように感じる。

ようやくビタラ寺院(Vitthala Temple)へ到着。荒涼とした景観の中に規模の大きな建物の跡が残されている。

さすがにこの暑さではVitthala Temple周辺にも人はあまりおらず、暇を持て余したアイスクリーム売りの少年19歳とガイドブック・絵はがき売りの少年に話しかけられる。広大なインドでは土地によって使われる言語が見事なまでに異なっており、一応公用語であるヒンディー語ができればOKという単純な話でもない。ここカルナタカ州ではヒンディー語、インド南部でさかんなタミル語のほかにカナラ語(Kanala Language)が地元の人にはもっぱら使われている。カナラ語で「トゥンバ・チェンナギディヤ」という言葉を教えてもらう。Very wellという意味で使われるそうだ。

Vitthala Templeから集落へ戻る途中にあるGandhamadana Hillという岩山の頂上に登ってみた。ハンピではMatanga Hillというハンピを一望できる丘が有名で頻繁に登られるが、そこから1kmほど離れたこちらの岩山になど登る人はいない。これも巨大な一枚岩である。

頂上からはつい先ほどまでいたビタラ寺院(Vitthala Temple)や昨日訪れたヴィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)が一望できる。この丘の頂も巨石に取り囲まれており、ここからは見渡す限り巨石の海といった感じ。なぜこんな地形ができたのか不思議である。

巨岩の彼方にMatanga Hillの頂上に立つ寺院が見える。

とにかく暑く、休んだほうがいいぞと思いつつアチユータラヤ寺院(Achyutaraya Temple)まで一気に廻ってしまうが、案の定グロッキー気味になる。道端でおばちゃんが売っているココナッツの実30ルピー(約50円)を買う。実を割ってもらって中の果汁を飲み、外側の果肉も食べることが出来る。

18時過ぎになって昨日と同様、ヴィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)裏手の広い巨石の丘へ。ここはHemakuta Hillというらしい。昨日見て廻れなかったところも訪ねてみる。

宿の近くのMango Tree Restaurantで夕食にタリ・スペシャル。さすが観光地だけあって140ルピー(約240円)とかなり高い値がつけられているが、それでもここハンピで一番立派な外観のレストランにしては安いのだろう。ビールはあるかと店員に尋ねて、ここは聖地だからアルコール類などはそもそも置いていないのだとひんしゅくを買う。

ヴィルーパークシャ寺院の巨大なゴープラム前に山車が2台停められている。10日後のカルナタカの(南インド全体の?)正月にはここにインド人観光客が大挙して訪れ、ゴープラム前の長い直線道路を彼らがこの山車を引いて進むのだそうだ。カンチプラムで知り合った大学生からちょうど連絡があったのでこの行事のことを聞いてみた。この正月をユガーディーというそうだが、この辺り特有のものでインド全土での習慣ではないと教えてくれた。

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