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インド悠久の旅 ポンディシェリ(プドゥチェリ)から最南端カニャクマリへ

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3月9日(木)

昨夜ポンディシェリ(プドゥチェリ)を19時に出発したバスは予定より遅れて翌朝8:30にカニャクマリ(Kanyakumari)に到着した。最後まで乗っていたのは自分とネパール人夫婦を含めごくわずか。いったんバスターミナルで降ろされたが、車掌が自分とネパール人夫婦の3人をもっと海岸の近くまで乗せて言ってくれるとの事。そちらの方が宿も探しやすいらしい。客引きたちとも交渉しつつ最終的には自力で宿を確保。

本日の宿:Ashoka Hotel、1泊600ルピー(約1000円)。

ここはインド亜大陸の最南端でベンガル湾からの日の出とアラビア海への日の入りを見ることが出来る場所だ。はっきり言ってこれ以外にはあまり見所らしいものはないらしいのだが、ものすごい数のインド人観光客が集まってきている。特にヒンズー教徒にとっては聖地であるらしい。どのホテルにも数十人単位のインド人の若者グループが殺到している。海岸から目と鼻の先に島がありフェリーで渡ることができるのだが、フェリー乗り場も人が殺到していて、これに参加すると大変なことになりそうだ。

快晴の空と青い海に鮮やかな色の船が映えて見える。あまりインドのイメージではないが、南の海に来たという気分になる。

道を歩いていると土産物屋の兄ちゃんがこちらをじっと見つめている。ずいぶん長い時間見続けた挙句「コンニチワ!」。どこの国の人間か判断するのに相当時間がかかってどう挨拶すれば良いか迷ったようで、こちらは思わず噴き出してしまった。

あまりの暑さに日中は出歩いていられない。ついこの間までいたスリランカと比べればこちらの方がいくぶん北に位置するのだが、感覚的には逆にずいぶん赤道に近付いたように思えてしまうぐらいの暑さだ。猫も日陰から動こうとしない。

昼食にベジ(Veg:野菜)ビリヤニ。ここインドでは食堂で「Vegか、Non Vegか?」とよく聞かれる。ここで自分はベジタリアンだと(嘘でも)言うと「おお、お前わかってるじゃないか」というような顔をされることがままある。どうもインドでは肉食より菜食主義者の方が徳が高いと思われている節が感じられる。

夕方になって日没時刻にあわせて西側のビューポイントへ歩いていく。早くも大勢の人が集まっており、そのほとんどがインド人観光客だ。ヒンズー教徒はもちろんのこと、シーク教徒やクリスチャン、仏教徒まで宗派を超えて様々な人が夕日を拝みに来ている。ちなみに、我々がいわゆる典型的なインド人男性としてイメージするターバンを巻いた人というのはシーク教徒であって、ヒンズー教徒はターバンを巻いていない。シーク教徒の男性は原則的に髪を切らないので、その長い髪を収めるためにターバンが必要になったのだろう。

大勢のインド人に交じってただぼーっと海を眺めていると、ここはアラビア海、ベンガル湾、インド洋の3つの海が接する場所なんだなと改めて思う。ここから南には広大なインド洋がどこまでも広がるだけで全く陸地というものがない。

初めてのアラビア海に夕日が沈んでいく。

夕食はスリランカで会った日本人男性(彼は数日前にカニャクマリにも滞在している)に勧められていた屋台で魚料理にトライする。ベッキという名前の魚とタピオカ(と言われたがどう見てもイモ類だった)70ルピー(約110円)。魚にスパイスらしきものをまぶして真っ赤にしてそれを油で揚げる。出されたものはインドらしく手づかみで食べるのだが、熱くてなかなか苦労する。インド人は熱いものを手で食べるのには慣れているのでまったく平気な顔をしている。この町ではビールをどうしても発見できず、探し回ってノンアルコールビールを手に入れるがこれが非常に不味くて悲しい気持ちになる。

3月10日(金)

早朝、海辺に出て日の出を見に行く。既に大勢のインド人観光客がつめかけている。この時間はまだ涼しくて海からの風が心地よい。

近所の簡易食堂で朝食。チャパティー(南アジアの伝統的な丸くて薄いパン)とチャイ(スパイス入りミルクティー)2杯で90ルピー(約150円)。量が多くて持て余す。日本人と聞いて店主が隣に座って色々話しかけてくる。

朝9時の時点でもう暑すぎて外を歩くのが早くも嫌になる。昨日も大勢の人がいたが、今日は比較にならないほど多くの人がこの町に押し寄せている。宿のそばに神社のようなところがあり、そこへ楽隊が音楽を演奏しながら練り歩いている。しばらくその場で演奏した後、また別の場所へ向けて練り歩いて行った。この神社でもスピーカーで音楽を流しておりこれも良い。

音声ファイルがこちら

 

 

 

この町の、特に海岸沿いにある建物はみなカラフルだ。この土地に非常に似つかわしい感じがする。

海に面して白い教会が立っている。教会の周辺に住む人たちはみなクリスチャンのようだ。

例の神社で若者4人が太鼓でセッションしている。即興でやっているようで、ひとりがテンポなりリズムパターンなりを提示するとすかさず他の連中が呼応する。彼らはみな若かったが、おそらく伝統的な様式をすべてマスターした上で、自由な空気と何より彼ら自身が楽しんでいる様子が伝わってきた。

昼食カレー70ルピー(約120円)。10歳ぐらいだろうか、店の少年が色々話しかけてくるのが何とも可愛らしい。店の主人と思われる男性もさかんに話しかけてくれるのだが、彼の英語が全く聞き取れず、こちらが日本人と知って喜んで話しかけてきてくれているのに申し訳ない気持ちになる。以前にも何度も経験していたがインド英語の洗礼である。インドの英語は訛りというレベルを越えてもはや別の言語と言ってもいいぐらいの独自の発展を遂げてしまっている(あくまで発音に限った話)。以前も数字の30(thirty)を「タルテ!」と言われて理解するのに苦労した覚えがある。

日中もあちこちでパーカッションとラッパによる演奏を耳にした。20時過ぎからまた始まったようなので例の神社へ行ってみる。どうやらヒンズーのお祭りのようで、太鼓を中心に上半身裸で踊り狂う男たちが町じゅうを練り歩く。ずっとついて廻る外国人が面白がられたようで、みんなと同様に顔に白い粉をぶっかけられる。どうやら受け入れてもらえたようだ。

この祭りの間中、動画を録り続けていたのだがこのデータも消失してしまった。機材トラブルで何日間にも及ぶデータが消えてしまった中で、ここカニャクマリでの記録が消えてしまったのが一番悔やまれる。

ここタミルナドゥ州は実はカースト支配の強い土地柄だそうだ。この町に意外にクリスチャンが多い(教会も多い)のもカーストのもととなるヒンズー信仰から逃れるためという意味合いが強いのかもしれない。祭りの熱気で町は高揚しているのだが、クリスチャンの人たちが妙に醒めた目でこの騒ぎを眺めているのが印象に残った。外国人の自分はカースト外のいわば治外法権的な立場で色々大目に見られているといったところか。

夕食。昨日と同じ屋台で同じ魚、ベッキ。なぜか今日は100ルピー(約170円)。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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