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インド悠久の旅 マハーバリプラム(Mahabalipuram)からカンチプラム(Kanchipuram)へ

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マハーバリプラム(Mahabalipuram)から内陸のカンチプラム(Kanchipuram)へバス移動する。直通バスもあるのだが早朝発の便などに限定されており、バス待ちの青年に聞いたところチェンガルパットゥ(Chengalpattu)行きのバス14ルピー(約24円)に乗ってそこで乗り換えることになるようだ。

バスに乗ってぼんやりと外を眺める。町なかでタタ-ドコモという看板をよく目にするのだが、インドのタタ財閥と日本のドコモが提携解消でちょうど今、大もめにもめているところらしい。

道中、キリスト教会をしばしば目にした。すべての宗教の中でキリスト教の建物が一番尖った形をしている。ヒンズーは台形と曲線、仏教は三角と曲面や半球、イスラムは丸と四角の組み合わせが大半で、キリスト教の尖り方は突出している。天上への希求が非常に強いことの表れなのだろうか。各宗教の創る形そのものがそれぞれの宗教の意識、姿勢を表しているような気がした。

1時間ほどでチェンガルパットゥに到着。バスターミナル内で他の乗客などに聞きまわってカンチプラム行きバス17ルピー(約30円)に乗り込む。バスのフロントガラス、人間で言えば眉間にあたる位置に祝福のオレンジの液体(ティカ)が塗りたくられている。インドでは多くの人が眉間に赤や黄色などのティカをつけているが、バスにも同様に日々祝福を行っているようだ。

1時間ほどでカンチプラムに到着。待ち時間や乗り換えを含めてもマハーバリプラムから3時間弱しかかからなかった。バスを降りると客引きが一斉に集まってくる。近郊の寺めぐり20kmを走って400ルピー(約680円)でどうだと誘ってくる。300~400ルピー程度の宿を探しているというとみんな興味を失ったようで、それならすぐそこにある宿へ行けと教えてくれる。みんなあまり商売っ気がない。

本日の宿:Hotel Abirami Lodge、1泊550ルピー(約940円)。この界隈では最安の宿だそうだが、WiFi無しという大きな欠点がある。

昼食65ルピー(約110円)。葉っぱの上にカレー。量がものすごく多く、その割りにあまり美味くない。

今朝までいたマハーバリプラムと比べるとここカンチプラムは都会で、あまりに混雑していて落ち着かない。あちこちでゴミと小便の臭いが漂っている。いかにマハーバリプラムがゆったりとした場所だったかと思う。

宿近くのKatchapeswarar Templeへ入ってみる。四角い池で近所の男性たちが沐浴というよりは入浴している。ゴープラム(ヒンズー教寺院特有の塔門)が印象的である。

宿から2kmほどのKailashanathar Templeへ歩いて行ってみる。それほど期待していなかったのだが、良い意味で期待を大きく裏切られた。こじんまりとした寺院だが非常に美しい。

7世紀に造られたこの寺院には精緻な彫刻がいたるところに施されている。すべての建造物が整然と配置されている。美しい配列や精緻な細工、執拗な反復などは人間の宗教心を自然と呼び起こすものなのかもしれない。

モチーフとして使われている情景がカンボジア:アンコール遺跡群のバンテアイ・スレイを思わせるところもある。この寺院が建てられたのが7世紀、バンテアイスレイが10世紀、西から東へ何らかの文化的伝播があったのだろうかなどと想像させられる。

こういうどこか呪術的な空間に立ち入ると、いつまででもとどまっていたくなる。ぼんやりと立ちつくしていると、急に地元男性に声をかけられ「神はどこにいると思うか、なぜ我々は神を欲するのか、どうすれば神に会うことが出来るか」と矢継ぎ早に質問を浴びせられる。彼曰く、神は天上にいるのではなく我々一人ひとりの心の中にいるのだという。詳しいことはWEBを見てくれと言われ、宗教系団体の勧誘のようなものだった。

境内はリスと緑色のインコだらけ。夕方になって急にインド人観光客が増えてきた。女性客の色鮮やかなサリーが色彩の乏しい遺跡に映えて見える。開館時間が9~12時半と16~18時半と短く、昼間に来ていたら無駄足になるところだった。

日没が近くなり徐々に辺りが薄暗くなってくる。後ろ髪を引かれる思いで寺院を後にする。

行きも帰りも学校帰りの子供たちがこちらに興味津々の様子。町なかに外国人はいなくはないのだが、なぜかすべてインド人と一緒に行動している欧米人ばかり。自分が外国人への興味を一手に引き受けているような形になっている。この少年も「何してるの」と声をかけてきた。Kailashanathar Templeの隣に彼の家があり、学校から帰ってきたところだそう。1日遊びまわったせいか、眉間の白いティカもほとんど薄れてしまっている。ここはきれいな寺だねと言うと満足そうに微笑んだ。

帰りに屋台でブドウ、オレンジ、バナナを買って90ルピー(約150円)。ひとりだから少量でいいと言ったのだが食べきれない分量になった。スーパーでパン3個39ルピー(約65円)、アイスクリーム23ルピー(約40円)、水3リットル53ルピー(約90円)。運よく見つけた酒屋でビール大瓶140ルピー(約240円)を購入。ここも酒屋は酔っ払いが押し寄せて殺気立っている。インドでは酒を買うのもひと苦労である。

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