ベトナム旅行 フォンニャ(Phong Nha)洞窟観光
ベトナム北部のタムコック(Tam Coc)を前夜21時半発の夜行バスで出発し、朝4時半フォンニャ(Phong Nha)に到着。400000ドン(約2000円)のチケットには本日分1泊も含まれており、指定された宿へ向かう。
本日の宿: Phong Nha Back Packers Hostel。宿泊無しのチケットが300000ドンなので、宿泊にかかる金額は100000ドン(約500円)。8人ドミトリーで、他の部屋とは藁で編んだ板で仕切られている。
到着早々3時間ほど寝てしまう。朝、隣の宿でおんぼろ自転車を借りてフォンニャ洞窟(Phong Nha Cave)へ向かう。訪れた後になって初めて知ったのだが、この洞窟は世界遺産に登録されているそうで、外国人観光客が多かったのも納得である。川沿いに30分ほど泥道を走って洞窟の前に着いたのだが、洞窟は川の流れの先にありこちらからは行く方法がないことが判明。川を船で渡って対岸へ行ければいいのだが、船着場は下流にあるようでここからは乗せてもらえない。下流の船着場までは下流まで行ってから橋を渡って対岸へ行き、再度上流へ行く必要があり12kmほどの距離がある。他に何人もの人がここまで来て諦めて引き返していく。
ベトナムをバイクで旅しているというロシア人カップルとしばらく話す。ベトナム入国後にバイクを買ってそれで旅をし、出国時に売るのだという。バイクでの旅が一番自由度が高い方法かもしれないと改めて思う。彼らも12km先までバイクで戻って対岸から船に乗ると言って去って行った。
結局、川の対岸まで行く必要はなく、宿の近くに船着場があったことがわかる。船を待つ間、ベルリンから来たという夫婦と話す。彼らは昨日Paradise Caveに行ってきたそうで、一生忘れられないような場所だから是非行けと勧められる。
ハノイなど北部の人は控えめで遠慮がちなのか、あまり開けっ広げにフレンドリーな印象はなかったが、ここフォンニャは地元の人々が非常に人懐っこい。ハロン湾クルーズであったベトナム人女性が北部・中部・南部では人の気質も文化も全く異なるといっていたことを思い出す。そういえばここ中部はキリスト教会の尖塔が多く目に付くようになり、仏教寺院中心だった北部とは対照的である。
Tien Cave行きのチケット売り場Oxalis Phong Nha Officeでボート搭乗券を購入する。チケット代金150000ドン(約750円)と、ボート1艘あたり360000ドン(約1800円)を乗船人数で割った金額を合わせたものが総費用となる。出発時刻ぎりぎりまで待って最終的に7人集まったため、各自202000ドン(約1010円)を支払って乗船する。
途中大勢の小学生を乗せた小船が川を横切って対岸に行くのが見えた。川に架かる橋はなく、この小船だけが移動手段ということのようだ。20分ほどで洞窟入り口が見えてくる。小さな寺を横目に見つつ、狭い入り口から洞窟内部へと進んでいく。
洞窟に入ると船のエンジンを切り、女性の船頭が手漕ぎでゆっくり船を進める。白を基調とした洞窟内で、ニョキニョキ伸びた鍾乳石や様々な色合いの壁が、ハッブル宇宙望遠鏡で見た宇宙を連想させる。先へ進んでいくほどに地下空間へ向かっていることを実感し、同時にやたら教会や神といったものが心に浮かんでくる。SF映画のセットか何かのようでもある。
最後は洞窟内をしばらく歩いて散策する。歩いて行った先に船が先回りして待っていて、ここが洞窟の出口でもある。ゆっくり鍾乳洞を眺めて戻ったときには他の乗客は既にボートに乗り込んでおり、船頭に早く早くと急かされる。
洞窟を出るとそこにはのどかなベトナムの農村が広がっている。先ほどまで見ていた幻想的な光景との対比が面白い。
宿の近くの食堂で夕食。ビアサイゴンは欠かせない。
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