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中国西域への旅 新疆ウイグル自治区 カシュガルからクチャへ

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中国:新疆ウイグル自治区での最初の訪問地:カシュガルを後にする。次の目的地:クチャ(庫車)へは中国では初めての列車で向かう。合計で5泊もすることになった喀什老城青年旅舎(Kashgar Old Town Youth Hostel)ともおさらばだ。男だけで何日も宿泊するとこうなる(ましな方だろう)。

同室でひとりだけ流暢に英語を話せる中国人観光客がいて、これからの自分のルート上で参考になる情報を教えてもらった。彼は旅行好きだけあって中国国外の事情もよく心得ていて、中国人が今置かれている特殊な状況もよくわかっている。彼曰く「日中には歴史問題もあるがそれは政府間で解決すべきことで、中国の若い世代の大部分は両国の対立よりも友好関係の発展と協力の方がはるかに大事だと考えている」そうだ。彼自身日本のアニメと一緒に育ったようなものだとのことで、同世代の日本人と話していると笑ってしまうくらい話題が一致する。彼は日本を自転車で縦断したいと考えるほど日本びいきなので、その意見は多少割り引いて考えるとしても、このように考えている中国の多くの若者が少なからずいるという事実は日本で十分伝えられているだろうか。

他にも同室の中国人が6人いたのにほとんど話をすることができなかったのは残念である。彼らの多くは特に観光するわけでもなく長期滞在し、ただ宿とその周辺にたむろしている、旅人用語で言えば「沈没」しているということになるのだろう。同じく同宿だったフランス人のClementいわく「日本人の特徴は単独で行動すること、中国人は団体で行動するからすぐ判る」とのことだったが、それはどうだろうか。

すっかり乗り慣れた20路バスでカシュガル駅(火車站)へ向かい、15時ごろに列車は出発となった。

自分の乗った12号車は自分の席の一角にのみなぜか乗客が集中している。中国らしいというのか、乗車中も入れ替わり立ち替わり係員が巡回してきては乗車券をチェックしている。列車内には寝台のほかに廊下部分に座れるような折り畳み式の座席も設置されている。時折、果物などの車内販売が回ってくる。バスと違って座席を離れて好き勝手に車両中をうろうろ歩き回れるのが良い。

窓の外は荒涼たる風景からやがてポプラのような木々が立ち並ぶ景色にうつり変わり、時折イスラム教のモスクを目にすることができる。出発して1時間ほどで赤や紫などの様々な色の奇岩が続くエリアに入った。何とも奇妙な配色の妙である。

自分を含めた乗客たちは最初こそバカ正直に割り当てられた座席にとどまっていたが、あまり人が乗ってこないことが分かりみんな好き勝手に空いているベッドでのびのびとくつろぎ始めた。乗務員も黙認である。この辺、中国西域の乗務員たちはまだ融通が利く人たちなのかもしれない。

3時間以上経ってアクスという比較的大きな駅に停まる。カラコル湖でホームステイしたウィ村のカパルェリさんの子供たちは進学や就職でこの町に出てきていると言っていたが、里帰りするとなるとなかなか大変だ。

次の停車駅が近づくと女性乗務員が車両中に大声で知らせて回る。ほぼ定刻の23時半ごろクチャ(庫車)へ到着。席がひと固まりだった我々一群はすべてここが目的地だったようだ。ここまでに停車したどの駅よりも立派な駅舎だ。

駅を出るとタクシーの客引きが寄ってくるのでこれに乗っかって地元客2人とともに10元で手近なホテルへ送ってもらう。町へ出てみると明らかにカシュガル以上の都会である。事前に目を付けていたクチャインターナショナルホテルへ行くよう頼むも着いたのが別のクチャホテル。1泊190元(約2900円)とのことで却下。何とか探してクチャインターナショナルホテルへたどり着くも明日まで満室とのこと。結局新たにドライバーに紹介してもらった庫車飯店130元(約1900円、朝食付き)で妥協する。

既に日付が変わっており、この時間帯でこれ以上探し回るのは難しいので、値段は大いに不満だが仕方ない。外国人を宿泊させると色々うるさいのか、ホテルレセプションでは方々へ何やら電話している。最終的には前宿泊地と次の目的地を書類に明記することで宿泊OKとなった。中国西域での旅ではこの後もこの件で散々苦労させられることになるのだが、このときは知る由もない。チェックイン時にドライバーから観光ガイドの売り込みがあり、彼にとってはもちろんこちらが本題。何ヶ所か観光名所を1日チャーター車で回って500元というのがリーズナブルに思えなかったので、とりあえず連絡先だけ聞いて今日の所はお引き取りいただく。

クチャでは中国最後の王となるクチャ王がつい2年前、2014年まで存命だったそうで、そういう意味である長い歴史を持つ由緒ある土地ということになるだろう。ここでどのような観光ができるか。まず明日どうするかは一晩寝てから考えよう。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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