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インド:シッキム王国への旅 3.ダージリンで紅茶とともに迎える新年

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インド:ダージリンにあるタイガーヒルという、世界第三位の高峰:カンチェンチュンガ(Kangchenjunga:8505m)を間近に見られる展望台へ早起きして向かう。

3:30 人の起きる大きな物音で目が覚める。宿のロビーでは従業員の子供たちが寝袋にくるまって寝ている。宿の外に出ようとするも施錠されており、2階から出るよう言われる。

時計台の下にジープが集まっており、声をかけてきた1台に乗って向かうことにする(150ルピー)。思ったより悪路を進む。徒歩で行こうかとも考えていたが車で正解だった。

同乗者の中に日本人女性2人がおり、同じ宿に泊まっているとわかる。冬しか休みが取れないのでやむなくこの時期にダージリンに来たとのこと。

ようやくタイガーヒル(Tiger Hill:2590m)に到着。建物の中で見るならチャイ付きで20から40ルピー、外なら10ルピーとランク分けされている。警備員が何人もいてチケットを持っていない者は頑として建物に入れてくれない。

元日ということもあってか、インド人観光客と地元に人たちで次第に大混雑となる。日の出が近づくにつれますます大騒ぎになる。みんな大声でしゃべり、よく笑う。日の出とともに大歓声があがる。

暗がりの中に白くぼんやりと浮かび上がっていたカンチェンジュンガがピンク色に染まり始める。人だかりの上に何とか手を伸ばして写真を取ろうとする人たちでちょっとしたパニック状態になる。日がのぼるまでは大騒ぎだったインド人たちだが、日がのぼった瞬間あっという間に興奮が覚めたかのように帰り始めた。あまり山には興味がないらしい。こちらは刻々と色合いを変える山に魅了されなかなかその場を離れることができない。この景色を見ていると、ネパール:ナガルコットで見たヒマラヤの夜明けを思い出す。

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たまたま隣に立っていたのが同じジープに乗っていた日本人男性で東京芸大の先生だった。自分より早い時期にこちらに入っており、旅がほぼ終わるところだそう。おすすめの場所など教えてもらう。シッキムの売店で働く、こちらに嫁いだ日本人女性を訪ねるのが流行っている(?)そうで、彼と同宿の日本人もその人に会いに行くのだとか。

最初は寒さがそれほどではないと思ったが、日が出てからの方が寒さが厳しかった。とても我慢できず持ってきたレインジャケットを着る。

インド人少年の団体につかまり記念写真をやたらせがまれる。日本人を初めて見たのか珍しくて仕方ないのだろう。ハッピーニューイヤーと握手攻めにあう。地元の人たちはチベット系の顔立ちが多く、われわれ日本人に近い相貌だと思うのだが、彼らもこちらの顔を興味深そうに眺めている。男も女もみんないい顔をしている。

芸大の先生と2人ジープに戻ると他の乗客は全員戻っており、ドライバーから遅いと叱られる。みんなを待たせてしまったようで気まずい雰囲気。

宿に戻り、ダージリンの町を散策する。チョーラスター広場を抜けてずっと歩くとカンチェンジュンガを望む展望スポットがいくつかあった。ここからでも山は大きく見える。好天ならここからエベレストも見えるらしいのだがどれがそうなのかわからない。

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太陽に向かって、あるいは山に向かって祈りを捧げる人を度々見かける。道のそこここに日本で言う地蔵、祠のようなものがあるのだが、チベット独特の眉間をつけて行う祈りをする人も多い。目が合ったおばあさんにナマステと挨拶するとタシデレと返された。タシデレはチベットの挨拶であり、ヒンズーからチベットの世界に入ったことを感じる。

ほかの観光地と比べて、明らかに町の雰囲気が穏やかで殺気立っていない。坂が多いせいもあるだろうが、人々はみなゆっくり歩いている。買い物をしても何をしても、料金交渉のストレスや客引きとの駆け引きが皆無で、観光客という事でやたら声をかけられるという事もない。一方でジープスタンドあたりではクラクションがあいさつがわりに鳴らされ、騒がしいのは他の町と同じである。

ここもインドではあるのだが、顔立ちはインド系なのにティカ(ヒンズー教で眉間につける赤い印)をつけていない人がいたり、違いを感じることもが多い。朝にはチョーラスター広場で箒を手に掃除する大勢の人の姿が見られ、デリーあたりではなかなか見ることのない光景だなと思う。

年始休みなのか、インド人観光客が多い。比較的裕福な市民なのであろうが、彼らにとってこの町はエキゾチックに見えるのかもしれない。ラダックに殺到するインド人観光客と同じ感じだろうか。小さな子供は初めて見るのであろう日本人に良くも悪くも釘付けである。理解できないものを見るような驚きの目でこちらを凝視する。親に手を引かれながらも振り返ってこちらから目を離さない。

Hasty Tastyという完全なベジレストランで昼食。北部・南部のタリーが売り物だそうで常に満員である。インド人観光客にも大人気で注文してから料理が出てくるまでかなり待ち時間がある。大きな盆にチャパティ(生地をのばして焼き上げたパン)とライス、いくつもの小さい器(何種類かのカレー、スープ、ヨーグルトなど)がこぼれ落ちそうなほど乗せられている。店の奥の席からは食事しながらカンチェンジュンガを見ることができる。

ここは辺境の地ではあるものの洗練された都会という感じが強い。チョーラスター広場のステージで新年を祝うイベントが行われているが、伝統的な音楽が演奏されても若者はほとんど見向きもしない。ここでもヒップホップが若い世代を席巻している。ただ、彼らの音楽に合わせて踊る女の子の動きはまるで民族舞踊を見ているようだった。イベント自体は機材トラブルが多く見ていて気の毒だった。

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午後、急に体調が悪くなる。宿の部屋で寝袋にくるまっても寒さが収まらず、食欲もない。宿の子供たちはずっと宿のロビーでおしゃべり。いつの間に眠りに落ちたのか、20時頃目が覚める。寒気もなくなり体調回復の兆し。食事に外へ出る。

チョーラスター広場で今度はメタルバンドのライブ。少しプログレッシブな要素もある良いバンドだった。曲に合わせて踊る聴衆もいれば、耳を塞いで足早に通り過ぎる若い男性も。かなりハードなサウンドだったので、宗教的には邪悪な音楽ということになるのかもしれない。ここまで来てこういう音楽を耳にするとは思わなかった。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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