スリランカ旅行 ベトナム:ホーチミンからコロンボ(旧セイロン)へ移動
ベトナム:ホーチミンでの滞在を終え、スリランカの首都コロンボへ空路移動する。明け方までかかってスリランカ入国ビザ:ETA(オンラインビザ)とスリランカからインド:チェンナイへの出国便の手配を終える。スリランカへの航空券は既に予約済みだったが、スリランカから出国する航空券がない場合スリランカ行きの飛行機に搭乗拒否される可能性があるとの情報があり、急遽スリランカからの出国便も手配する羽目になった。LCC(格安航空会社)のエアアジアを利用するので、大手航空会社ほど融通を利かせてくれないことも考えて用心するに越したことはない。
朝、宿のプリンターでスリランカ行きエアアジアのeチケット、スリランカ入国ビザ、インド行きスリランカ航空のeチケットの3つを印刷させてもらう。ローカルバスで空港へ向かうと言うと、宿のおかみさんが「be very careful」と言ってくる。ここホーチミンのバス内ではスリに注意が必要なのだそうだ。
バス乗り場がよくわからないが、とりあえず宿のすぐそばにある、9月23日公園前のバス停で待つことにする。すかさずタクシードライバーたちが車で行かないかと声をかけてくるがそれほどしつこくはない。彼らに混じってバスを待っていると、先ほど一度声をかけてきたドライバーが空港行きバスならこちらだと教えてくれる。そちらへ向かって歩いていると、そのドライバーがタクシーで追い越しざまにもう一度教えてくれる。
空港行き109番バス乗り場Ga Hanh Khach Xe buyt Sai Gonの大きな停車場内でバインミー(ベトナム風ホットドッグ)10000ドン(約50円)を購入。これでバインミーも食べ納めだ。
空港行きの109番バスは車体が黄色と聞いていたのだが、このバス乗り場に出入りするのが緑の市内バスばかりなので係員に確認したところ、もうすぐ109番バスも来るからと時刻表を見せてくれる。ほどなくやって来たバスに乗車(20000ドン、約100円)。客はわずか3人で途中でもあまり乗ってこず、スリの心配は杞憂に終わった。
車窓から最後となるベトナムの光景を眺める。ベトナムで1ヶ月弱のあいだ全く現地語を覚えず、シンチャオ(こんにちは)、カムオン(ありがとう)、ヘンガップライ(さようなら)の3つだけで過ごしてきた。ひとえに怠惰のなせる業である。正午過ぎで道路混雑がなかったこともあってか、所要時間40分でバスは空港最下階の到着ロビー前に到着。
エアアジアカウンターでのチェックイン時に、やはりスリランカからの出国便チケットの提示を求められた。今回は念のための準備が奏功した。厳しいと覚悟していた荷物重量の計測は予想外に緩いものでほっとする。ホーチミン国際空港内のOrchid Loungeで昼食。楽天プレミアムカードを持っている関係でプライオリティパスという空港ラウンジを無料で利用できるカードが利用できる。国際空港を利用する度にここぞとばかりラウンジを利用する。他の利用客はおそらく金持ちばかり、その中でさぞ浮いて見えていることだろう。
16:10ホーチミン発でマレーシア:クアラルンプールで飛行機乗り継ぎ。ここでセキュリティチェックが2回あり、到着も45分遅れだったため、乗り継ぎ便まで1時間15分しかなかったが20分で搭乗ゲートまで到着することができ一安心。空港内のPremium Loungeで軽食。ここのラウンジは少し品揃えが少なく、本格的に食事するには物足りない感じ。Curry Laksaという料理が辛くなくクリーミーで美味かった。
ラウンジから搭乗ゲートへ急ぐと既に搭乗のファイナルコールとなっている。軍人がパスポートチェックするがこちらが日本人と見て「お元気ですか」と声をかけてくる。コロンボ行きの便は白人や中国人、日本人のグループでほぼ満員。ベトナムからマレーシアに移ってスリランカ行きの便に乗っただけで、スチュワーデスや乗客の顔立ちが明らかに変わったように感じる。一気にインドの香りが強くなった。
コロンボには22時到着。初めての国へ到着するときに見る夜景はいつもどこか不安を伴って目に映る。
早速空港ロビー内店舗でDialog社製のSIMカードを購入する。9GBのネット利用と通話50分というプランで1300スリランカルピー(約920円)。ベトナムドンのものすごい桁数の金額から離れることが出来てほっとする。
空港からタクシーで宿へ向かう。この時間にはもうバスはないとの事で、タクシー1500ルピーを値切って1200ルピー(約850円)にしてもらうがそれでも高い。
本日の宿:Airport Lounge Hotel、1泊13ドル(約1400円)でホテル予約サイトのBooking.comから予約した。
なかなか宿の場所がわからず、運転手と二人で苦労して探す。宿の主人はメッセージと電話をくれていたようだが気付かなかった。タクシーを700ルピー(約500円)で手配してやるとの内容だったのだが残念。主人は30年間、UAE、クウェート、バーレーンなどでホテルマネージャーとして働いてきたそうで英語とアラブ語を話す。今日はもうひとり25:40着の客がいるそうで毎晩こんな感じだとか。ここコロンボの空港は18時から翌8時までの時間帯にしか到着便がないそうで、ひと晩中眠らない町といったところか。5ドルでトースト、果物、紅茶の夜食を作ってもらう。
例によって何の予備知識もなくスリランカに来ているので、主人に色々教えてもらう。ここ南部は穏やかな気候で、中部のキャンディあたりは高原にあるので非常に涼しいこと、この国はイギリス支配が長かったので英語人口が多いこと(フライトが白人客でいっぱいだったのはこれも一因か)などなど。北部はシンハラ(シンガラ)語圏でヒンズー教が主流(キリスト教も)、南部はタミル語圏で仏教が主流だそうで、これら2つの言語は全く異なっているが両方の言語を話せる人も少なくないとのこと。インド南部もタミル語圏なので非常に類似点が多いらしい。スリランカ初日の夜はこうしてあっという間に更けていく。
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