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フィリピン語学留学の体験談

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フィリピン:ネグロス島にあるドゥマゲテ(Dumaguete)という小さな町の英語学校で語学留学を始めて1週間が過ぎた。実際の授業の様子などについて書いてみたい。

dumaguete downtown

1日8時間と目いっぱい授業を詰め込むコースに申し込んだ。10時間コースもあるのだが、これは2週間以内の超短期コースのみなので、8時間というのが自分の受けられる最大のレッスン数ということになる。

初日にレベルチェックテストがあり、この結果によってその後の授業内容が決められる。テスト内容はというとTOEIC模擬テストそのものであった。TOEICはリスニングと文法のみのテストなので、スピーキングについては別途20分程度の英語面談を受けて判断される。

結果、リスニングと文法については上から2番目、スピーキングについては最上級のクラスに分類されることになった。日本人は正しい英語を話さなければというプレッシャーから積極的に話さないのでスピーキングがとりわけ弱いとよく言われるが、自分は文法的に間違っていようが通じればいいじゃないかというタイプなので、喋りに関してはそこが評価されたのかもしれない。ただ自分では過大評価だと感じている。自分の英語がいかにダメなのかは自分が一番よく分かっている。この1ヶ月でそれを多少でも満足できるものに引き上げられるだろうか。

授業内容はこちらのリクエスト次第で変更自由なのだが、基本的には

・ スピーキング
・ リーディング
・ リスニング
・ ライティング
・ グラマー(文法)

といった科目が根幹となっている。これに加えてスピーチなども適宜追加できる。

自分の場合、スピーキングなどは1日3時間あるのだが、毎時間担当の先生が変わるごとに授業内容もガラッと変わる。ある先生はひたすらフリートークを1時間、別の先生は毎回テキストを用意してそれをテーマに進め、ある先生は質問が書かれた紙を大量に用意して無差別に選ばせてそれについて話させる。とにかく自分の発する英語のつたなさに愕然とすると同時に、先生方の英語の流暢さに舌を巻く。すべての先生がフィリピン国内の有名大学を出たインテリで、日本で言えば東大を卒業したような人もいる。大半の先生が20代の女性である。

先生からの質問を受けて話すことが多いのだが、なぜか心理カウンセリングのような展開になることが多い。自分の内面を語るよう誘導されているのか、自然とそうなってしまうのか、自分の心の中の思い、日本人であること、日本とフィリピンの宗教観の違いなど話題は多岐にわたる。頭に浮かんだものを英語に素早く適切に翻訳できず、もどかしい思いばかりしている。

ライティングの授業でも自分の内面をさらけ出すような文章を書かされることが多く、良くも悪くもこれまでにない経験をしている。担当してもらっている先生のうち、大学で心理学を専攻していたという人が少なくとも3人おり、授業がこういう展開になるのも必然かもしれない。

リスニングは自分の最も弱い部分なので集中的に取り組むが、先生とのリスニング能力の差が悲しくなる。
他の授業も何とか話す能力を鍛える方向に持っていきたいので、先生をとめどない雑談に引きずり込むようにして今のところ成功していると思う。

昼食をはさんで8時間ぶっ続けで授業を受けると頭がぼーっとしてくるが、英語で夢を見るようになるだとかそういう段階にはまだまだ至らない。その日の授業内容を復習するのもレッスン時間数が膨大なのでひと仕事である。何だかんだで結局1日12時間近く英語を勉強していることになるのだが、もう予定の4分の1が終わってしまったのにそれに見合うだけの進歩があっただろうかとちょっと考えてしまう。

週末の2日をはさんで明日からまた授業再開である。先週よりもっとスムーズに、もっと素早く、もっと良い表現で、と考えるのはそればかり。他のことを一切そぎ落として、馬鹿みたいにひとつのことに没頭するのは嫌いではないし性格的に向いていると思っている。この1ヶ月はまさにそんな修業のような期間になるだろう。

学校近くの塀に書かれていたやけに上手な落書き
wall paintings

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1 Comment

  • 新兵衛

    / 返信

    ヒアリングが、一番習得困難だと聞きますね。
    話すのは、ある程度自分のペースでできるし、ちょっとおかしくても相手には伝わることが多いですし。
    でも、聞く場合は、向こうのペースで話されてしまうし、文法もちゃんと理解できないと誤解を招く恐れがありますからね。

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