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エベレスト街道単独トレッキング19日目:休養日

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ディンボチェ(Dingboche:4350m)での一夜が明け、まだ喉の痛みが残っている。ここは用心して今日1日は移動せず休養日とすることに決めた。寝袋で眠っていても足先が寒い。これまでにはなかったことだ。

午前中いっぱい横になって休み、午後になって少し外に出てみたが息が苦しい。せっかく高所順応した肺が標高1000m分くらい退化してしまったかのようだ。

それにしても何とものどかな雰囲気の村である。これだけ高地にあるこの村では唯一じゃがいもだけが栽培収穫できるそうだ。
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ロッジのすぐ裏は急斜面の丘で、その上は急峻な岩山となっている。岩峰のいたるところにタルチョ(経文)がはためき、クムジュン(Khumjung)村を思い出させる。ここも住所区分としてはクムジュンになるらしい。

今日は今回のトレッキングを通じて初めての曇り空だが、時折陽が差すのがありがたい。所々にある水たまりは日なたであっても凍っている。

これまでになくローツェ(Lhotse:8516m)に近づいており、山肌にくっきり浮かぶ茶色い縞模様の地層まで見える。
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たまにトレッカーと行き交うほかは人通りもなく、風と川の音だけが響く。時折鳥のさえずりが聞こえる。

集落の真ん中に広い原っぱがあり、巨石が点在しその合間をぬって水路らしきものが巡らされている。ちょっとした古代遺跡の雰囲気でどことなく墓場の感じがすると思ったら、ヤクの骨らしきものがちらほら。

川はここでも轟々と流れており、春の雪解けの時期はどれだけすごい流れになることだろうか。ヒマラヤが巨大な水源となって大河を作りアジア一帯を潤しているダイナミックな流れを実感させられる。

その後も極力だらだらと過ごす。夕食は日本の味付けに近い感じのカレーで、こちらでは初めてお目にかかった。しかし、ネパール人ガイドたちへの賄い料理が最も美味そうだった。喉の痛みはほぼなくなった。何とか明日からまた歩き続けられそうだ。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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