キルティプル、パタン訪問
カトマンズへ戻って2日目の朝。目が覚めると8:30。こんなに遅くまで眠ったのは久しぶりである。健康的な山の生活が早くも身体から去りつつあるのを予感する。朝、熱いシャワーを浴びることができるのがありがたい。今日は部屋の空きがないのでいったんチェックアウトしなければならない。1泊14ドルでネパールでは高い方かもしれない。ここTrekker’s Homeは非常に良心的な宿で、スタッフも気持ちのいい連中ばかりだった。明後日以降戻ってくるという約束でまた荷物を預かってもらう。
4年前のネパール訪問で行けなかったキルティプル(Kirtipur)へ向かう。
車をつかまえて料金交渉すると南アジアサミット開催の影響で道路が封鎖されており、回り道するので700ルピーかかると言う。割高な価格だとは思うが面倒なのでOKする。30分程度で到着し、かなり急な坂を登った所で降車しそこから石段を登る。
バク・バイラブ寺院:Bagh Bhairab Temple(1099~1126年にかけて建立されたらしい)が立派。本堂正面にラダックのペラックのようなものがぶら下がっている。寺院内部に入れるのはネパール人だけとのこと。
高台だけあって眺望もよく、かすみの向こうにカトマンズ市街やスワヤンブナート(モンキーテンプルと呼ばれる寺院)が見える。
さらに高台にはUmamaheshwor Temple(1673年建立)があり、建物に彫られた文様はどこかアンコール・ワットを、造型そのものはパタン(カトマンズの隣町)を思わせるものがある。女神像がたくさん彫られており、どの像にもセクシャルな像と対になっており、どの壁にも1体は豚・象・鳥の顔をした女神像が彫られている。
町中にはLwa-han-dyah-gahという流線型の塔が置かれている。町の至る所でレンガを敷きつめた道路やレンガ塀の補修工事を行っていた。
登ってきたのと反対側へ下りるとNayabazarという商店街があり、予想以上に大規模で賑やか。その途中にはタイ式寺院のNagarmandap Srikirti Viharがある。1992年にタイ国際空港の事故があり、それを慰霊するための寺のようだ。タイ寺院らしく屋根から仏像仏塔までとにかく金ピカである。
赤だけでなく、黄色や白のブーゲンビリアがそこここに咲いている。
町の入り口には大学と大きな門があり、ここからアーユルベーダリサーチ&トレーニングセンターを過ぎてダクシンカリロードを下って橋を渡り、パグマティ川に沿って歩く。この川はヒンズー教徒にとって聖なる川:ガンジス川の支流であり、パシュパティナートで火葬された灰はここに流される。
1時間半ほど歩いてパタン(Patan)に到着。古いレンガと意匠をこらした木材を使った建物が今も現役の、美しい町である。パタンの人いわく「カトマンズは商売の町、パタンは文化芸術の町」とのこと。
この木枠は数十万円するというが本当だろうか。小さい木枠を売っている店もあった。
1時間半もかからずにカトマンズまで戻る。
すっかり常連と化したElectric Pagodaでミルクチャイを頼むと、あまりにもそればかり頼むので呆れられる。ここのチャイは他のどこより美味いと言ったが言葉どおりに受け取ってもらえたかどうか。スマホからオンライン宿泊サイトのAgodaで宿を予約する(この方が直接ホテルに交渉するより安いことが多い)。
今日の宿:アンナプルナゲストハウス:Annapurna Guesthouse(1泊7ドル)。偶然にもフロントの女性がキルティプル出身だという。
夕方、アロマガーデンというアロマ専門店を訪ねる。4年前にもここで買ったのだが素晴らしかったと伝えると、それはそうだ、俺はここでもう何十年も店を構えてるんだと返される。今回もナグチャンパなどの香油を購入。おまえは花の香りを愛する男だと言われる。
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