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エベレスト街道単独トレッキング14日目:ペリチェ

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パンボチェ(3958m)で迎える朝。昨夜の夕食で食べたヤクカレーが美味かったので、朝食にヤクトゥクパ(うどん)を注文。やはりここの食事は美味い。さすが常住の村だけあって間に合わせの料理ではなかった。

出発前、昨夜食堂で誰とも打ち解けようとしなかった、若い男性トレッカーが声をかけてくる。彼はガイド・ポーター付きのトレッキングを軽蔑しているようで、彼を除けば自分が唯一のソロトレッカーということで一目置いてくれているらしい。そこまで意固地にガイド付きトレッキングを軽蔑しなくても、と思ったが口にはしなかった。

お前をリスペクトするとのお言葉までいただいたので、ここまで実の所ひいひい言いながらのトレックであることは言わなかった。ただ正直なところ、この後歩いていくための勇気をもらえた一言でもあった。あくまで個人的意見だがと断った上で、今後のおすすめ、見どころなどを教えてくれた。

トレッキングの形態については人それぞれに考えがあり、ソロで行くことを批判する人もいる。ガイド・ポーターを雇うことで地域の経済に貢献しているのだという考えの人も多く、そういう人からすると自分のようなトレッカーはけしからんという事になりそうだ。

それほど激しい登りがないこともあって、今日は比較的快調に進む。今日も山々が綺麗に見える。
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ショマレ、オルショ、ツロといったバッティ(茶屋)がある集落を順に通過する。茶屋1軒以外まったく建物のないオルショが最も居心地のいい場所に思え、ここにもっと店なり宿を置けばいいのにと思ってしまう。
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その後、今日の目的地ペリチェ(Periche)とディンボチェ(Dingboche)の分岐点がわかりにくく、地元の若い男に教えてもらう。かなり近づいたためエベレストはその前にはだかるヌプツェ(Nuptse:7861m)に遮られて見えなくなり、アマダブラム(AmaDablam:6856m)も見える角度が変わって別の山に見える。
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坂を下り橋を渡って、出発から3時間弱でペリチェ(Pheriche:4240m)の集落へ。
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昨日と比べればかなり楽な行程であった。気分的には昨日と雲泥の差。予想以上に宿が多い(10軒程度)が、1軒目は満室で断られる。
結局本日の宿は、パノラマロッジ:Panorama Lodge(1泊200ルピー)に決定。
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メディカルポストというトレッカー用診療所がすぐ近くにあり、高山病に関する研修を行っていた。この宿には1985年に元アメリカ大統領ジミー・カーターが宿泊したことがあるそうで、その時の写真が飾られている。

ランチタイムが終わり、次の目的地へ行くトレッカーが立ち去った後は、人通りが全くなくなった。そんな中、庭で日なたぼっこする。ロッジのスタッフもひとりまたひとりと、お茶を片手に庭でくつろぎ始めた。この村では1年中どこかのロッジは営業しているとのこと。
ここは谷の底にあるので15:30頃にはもう日光が届かなくなり暗くなり始め、急速に寒くなる。この村はここクーンブ(Khumb)地方でもとりわけ風が強く寒いとされる場所だそうだ。夕方の冷え込みは確かにこれまでで一番かも知れない。

夜、相変わらず満天の星空。天の川どころか、宇宙ステーションが星々の間を動いていく航路まで肉眼で見ることができた。

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