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中国西域への旅 雲南省:昆明(クンミン)から香港へ脱出

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12月13日(火) 

早朝、雲南省の香格里拉(シャングリラ)から昆明(クンミン)へ到着。そこから誘われるままにバスに乗って昆明火車站(鉄道駅)へ。早速宿探しをするがこれまでになく外国人お断りが徹底している。そこらにいる客引きにも声をかけるが手ごろな物件が見つからない。

3時間ほどもかかってようやく阳光賓館が受け入れてくれる。1泊80元(約1200円)。これまでで宿探しに最も苦労した町だ。

昆明駅前とあって人出もあり賑やかだ。ファーストフード店のようなところで昼食15元(約230円)。注文をとると店員全員で復唱するところなど妙に日本的で違和感があった。

町を歩くととにかく買春のお誘いが多くて閉口する。建物から道に出た瞬間に10人以上の男女と目が合い、もれなく女を世話するよとささやいてくる。突然、駅の敷地内から武装警官たちが一斉に飛び出してきた。何事かと思っているとある建物から中年女性1人が引き立てられていく。彼女も客引きなのか、売春宿の経営者なのか、いずれにしても女性1人に対してこの物々しい警察の行動に周囲の人だかりからは苦笑が漏れる。

町なかで何かをメモしていると次々に人が寄ってくる。字面を見て日本人か?と聞かれることも多い。ここはかつて大規模な反日デモがあったところなので少し用心深くなってしまうが、こちらが日本人とわかってもみな好意的であった。巨大な金属の筒をくわえている男性をあちこちで見かけ、何をしているのかと思ったらタバコだった。このあたり独特のやり方らしい。

駅前の屋台で夕食30元(約450円)。

道端で焼き芋を売っていて、サツマイモなのかジャガイモなのかわからず筆談で尋ねていたところ、またも周囲に大勢人が集まってきた。2個5元だったが結果的にはジャガイモだった。味がまったくついておらず、塩でもあればよかった。夜になっても客引きの女性がそこらじゅうにいる。

ここ昆明では町の警備やホテルの規制などがこれまでにない厳しさだ。尋ねて回ったホテルでウイグル族宿泊不可のような注意書きがあるところもあった。政府が非常に神経を尖らせている街なのだと痛感した。

12月14日(水) 

12時半発の919路バス13元(約200円)で昆明長水国際空港へ。駅前に空港行きバス乗り場があり、5~22時の間でバスが運行している。タクシーなら100元(約1500円)程度かかるらしい。8割ほど座席は埋まっている。

昼間から多くの女たちが声をかけてくる。今日の気温は23度で上着が要らないほどの暖かさ。1週間前と比べると気温差は40度以上だ。

45分ほどで空港着。30分遅れで離陸した香港ドラゴン航空機で18時前に香港に到着。乗客は欧米人が多かった。バスに乗せられて入境検査へ向かう。

空港からは鉄道で尖沙咀(チムサチョイ)へ。駅を出てすぐの重慶大厦(通称チョンキンマンション)が香港では数少ない安宿がある場所ということで訪ねてみる。

雑然とした巨大なビルで無数の安宿が入っている迷路のような建物だ。外国人のほうが圧倒的に多く、まさに無国籍なカオスといった印象。初めて海外旅行したときなら怖くてこのビルには立ち入れなかっただろう。

安宿街と言いながらそれほど安い部屋がない。安いと言われて足を運んだブロックE-3FにあるCebu Guest Houseも250香港ドル(約3800円)。この宿の系列の Mandarin Guest House (文華賓館)が13Fにあり160香港ドル(約2400円)。これでもずいぶん割高で部屋も狭く独房のようだったがここで泊まることにする。シャワー、トイレ、エアコンなど少なくとも生活に必要なもの一式は揃っている。宿のスタッフはすべて外国人でおそらくインドあたりの出身者ではないかと思われる顔立ち。

夕食を食べに外に出る。ここは香港の中心街、人出の多さと近代的な町並みが目を引く。あるゆる国から人が観光に、あるいは働きに来ているようである。ネクタイ姿の日本人も多く、まさに多国籍空間そのもの。見つけることの出来た一番安いレストランでも63香港ドル(約950円)と、中国本土と比べると相当に高い。

香港ではみなが英語を話すと思っていたのだがそうでもないようだ。広く使われる言語は広東語で、我々が中国語というとすぐ連想する「謝謝(シェシェ)」もあくまで北京語(Mandarine)での表現で、広東語では別の言い方をするのだそうだ(教えてもらったが忘れてしまった)。

12月15日(木) 

香港滞在期間中に次の訪問国ベトナムのビザを取得しておこうと考え、在香港ベトナム総領事館へ向かう。鉄道で尖沙咀(チムサチョイ)から湾仔(ワンチャイ)駅まで行き、そこから徒歩で場所を探すのだがこれが苦労した。Great Smart Towerという建物を目指すのだが誰に聞いてもそんなところは知らないと言う。ようやく見つけた Great Smart Tower(佳誠大厦)の15Fでビザ申請を行う。

即日発行か4営業日後の発行の2通りしかなく、後者の場合週末を挟むため実質1週間かかってしまうため前者を選択。即日発行の場合800香港ドル(約12000円)と驚愕の値段。同じように申請に来ていた欧米人女性とこんな値段聞いたことがないと愚痴をこぼしあう。

町にはイギリス統治時代の名残りか、トラムと呼ばれる2階建て路面電車が走っている。人々がせかせかと忙しく早足で歩くのを見ると日本を思い出す。

旅の初期からカメラがずっと不調で、ここ香港ならとキヤノンのカスタマーサービスセンターへ足を運んでみる。雑談でどこから来たかという話になり、昆明からというと彼女はその地名を知らなかった(成都は辛うじて知っていた)。中国本土であれば昆明を知らない人はいないと思うが、香港はやはり別の国だとこんなところでも実感する。

尖沙咀は海沿いの町でわずか5分ほどで海岸へたどりつく。久しぶりに海を見て何となくほっとする。チベットやウイグルの人たちにはこの感覚を説明しても理解してもらえないかもしれないなどと考える。

繁華街で夕食。

重慶大厦(チョンキンマンション)に戻る。エレベーターがなかなか来ないので階段で上がることにする。ひと気のない階段で腕に注射をしている男がいて、こちらを見て慌てて注射器を隠そうとする。

12月16日(金) 

滞在中の宿に予約が入っているとの事で別の宿へ移る。OM Guest House(ブロックD1-9F)を紹介されるが250香港ドル(約3800円)だという。深圳から香港に着いたばかりだという西洋人男性も部屋の交渉をしているがほとんどケンカ腰で、250香港ドルと聞いて捨て台詞を吐いて憤然と立ち去った。交渉しても200香港ドル(約3000円)までしか下がらず。先ほどの男性の「深圳はもっともっと安かった!」という言葉を頼りに明日は深圳へ移動することにする。

12月17日(土)

週末に香港で安宿を探すのは無理ということで香港から一番近い中国の都市のひとつ深圳へ移動することにする。日本人は15日以内であればビザ無し滞在可能なので、しばらく滞在してから香港に戻ってきて昆明へ飛行機で戻ることになる。短期間に中国を出たり入ったりすることになる。

香港から深圳へは鉄道でわずか1時間弱で移動できる。鉄道の尖東站から東鉄線(East Rail Line)で羅湖(Lo Wu)まで40香港ドル(約600円)。オクトパスカード(八達通卡)というプリペイドカードに50香港ドルをチャージして使う(チャージ金額は50香港ドル刻みのよう)。乗客はフライト帰りの大きなスーツケースを持った人や、香港で買い物をして家へ戻る人たちなどで、人々の気軽な足として利用されているようだ。

入出国手続きを含めても香港出発から1時間半ほどで深圳市街に出ることが出来た。外国人も多く見かける。早速宿探しするも外国人お断りがここでも多く、結局客引きのおばちゃんに引っ張られて古びた高層マンションの1室(このおばちゃんの自宅)に泊まることになる。1泊75元(約1130円)でこの部屋にしては高い金額。

12月18日(日)

宿を移動。駅近くで思ったほど安い宿は見つけられず、妥協して鴻瑋賓館に宿泊。1泊110元(約1700円)。

昼食、にんにくの芽と肉の炒め物15元(約230円)。

夕食、宿のすぐ裏の黄悶鶏飯店という店で鴨鍋25元(約380円)。美味い。

近所のベーカリーで北朝鮮族のつく餅を売っている。

12月19日(月)

香港に戻る。重慶大厦(チョンキンマンション)のブロックE-17FにあるGermany Hostel(徳国旅舎)へ宿泊。1泊147香港ドル(約2200円)。Dhillon Hotelグループの系列店のようで受付などもしっかりしている。

初日と同じレストランで夕食。

12月20日(火)

鉄道で空港へ向かう。朝9時台ということで混雑を覚悟したが西鉄線(West Rail Line)はガラガラ。尖東駅から西鉄線で美孚駅まで行き、東涌線で青衣駅まで、機上快線(Airport Express)で機上駅まで行く。無事機上の人となり、中国南岸を眼下に見ながらのフライトで昆明到着。半袖で十分だった香港と違い気温の低さを実感する。

空港から919路バスで昆明駅まで行き、そこからバスターミナル昆明西汽車站(昆明西部客運站)へ。渋滞がひどく1時間半ほどかかった。ターミナルそばの食堂で夕食。32元(約480円)はちょっと高い。元気いっぱいの食堂のおばちゃんたちが外国人を珍しがってさかんに話しかけてくるような活気ある一角だった。

20時発のバス208元(約3120円)に乗って、旅を中断した香格里拉(シャングリラ)に戻る。今回は香港からノービザで中国に入国しているので15日間しか滞在期間がない。移動と観光が連続する少々せわしない旅になりそうだ。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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