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エベレスト街道単独トレッキング10日目:ゴーキョの先にある湖

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ゴーキョ3日目の朝。この場所が気に入ったので、予定変更してもう1泊することに。空きがなければ宿を移る予定だったが幸い同じ部屋でもう1泊OKが出る。

ロッジ主人の勧めでゴーキョの先にある第4・第5の湖(4th/5th Lake)を見に行くことにする。ツアーなどでこの地を訪れる場合はまずゴーキョより先が訪問予定地に入ることはないと思われ、個人自由旅行ならではの経験である。

通常は往復6時間との事。併設のベーカリーでドーナツを買っていく。湖の横を抜けてチョーオユー(Cho Oyu:8201m)方面へ原野の中を歩いて行く。大きな石がゴロゴロ転がっていて歩きにくい。

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このコースを行く人はほとんどいないようで、道もよく見極められずえらい回り道をしたりして消耗する。1時間ほどで第4の湖(タナックツォと呼ぶらしい。チベットの言葉でツォは湖)へ到着。人はおろか動物の気配もなく、風が止むと完全な静寂を味わえる。以前、同様の無音の世界を味わった青森の八甲田山を思い出す。

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ここから先は天候次第で雪崩、落石のリスクが大いにありそうなコースとなる。上から岩が崩れてきそうな斜面の真ん中を通ることもあり、そこだけは無理してでも早足で通過する。荷物もほとんどないのに予想以上に疲れ、息も苦しい。200mほど標高を上げただけなのにこうも苦しいのかと、標高5000mの厳しさを思い知る。

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出発から3時間後、ようやく第5湖(ウンゴズンバツォと呼ぶそう)に到着。先行者が数名。岸にテントが張られており、キャンプをしている人も。たしかにここでの野宿は気持ちよさそうだ。湖水は一部がまだ凍ったままで、時折氷の割れる音がする。

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湖奥の茶色い丘を越えていくとその先はチョーオユーベースキャンプ、ここから先はアルピニストの世界である。

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湖岸の丘に登るとここからもエベレストが見える。ほとんどの場所で見るエベレストは、常にその前に巨大な山があるので頂上近くの一部しか見ることができないが、ここからはあまり遮られることなく山を見ることができる。ただ、予想以上に疲れてしまっており、十分に堪能する心の余裕がない。

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ここまで来ると、チョーオユーから氷河が流れてきているのがはっきりわかるようになる。エベレストから流れてくる氷河と合流して、大きなカーブを描いている。氷河は透き通った青のイメージだったが、ここでは灰色である。その動きを目にすることはできないが着実に前進しているのだろう、時折押された氷が崩れる音がする。

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帰りは2時間ほどで済んだが既に16時前。ゴーキョピークからの夕日を見たくてそのままピークに登り始めるも、南から急速に深い霧が立ち込め、やがてこちらにまで押し寄せてきたため断念。

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ほぼ平地に近い緩やかな勾配を歩いただけだったのに異常な疲労で食欲がわかない。ホットレモン、フルーツジュース、お湯だけをもらって部屋に戻る。とにかく身体を休めることに専念しよう。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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