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ネパール:ヒマラヤトレッキングの装備、旅行会社、宿

Mt.Everest
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今後ネパールへヒマラヤトレッキングに出かけようという方がおられるかもしれないので参考までに。
私自身が出かける前にどこかで得ておきたかったような情報です。

トレッキング装備

◆帽子
ポカラで数百円で購入した、耳あてとあご紐つきの帽子
ガイドに「頭を冷やすと高山病にかかりやすい」と口を酸っぱくして言われ続けた。
シャワーをなかなか浴びられないので、頭を隠す役目も果たしてくれた。

◆サングラス
日本で3000円程度で購入していったUVカットできるサングラス
周囲が雪に覆われて快晴の場合、雪の反射で目がやられる恐れがあるので必携。

◆マフラー、ネックウォーマーの類
結局最後まで使う機会がなかった

◆半袖Tシャツ
ポカラで400円で購入したNorthFaceのTシャツ(もちろん偽物)
日中は陽が出て気温も上がるので、標高2000mぐらいまではこのTシャツ1枚でも汗だくになった。

◆アンダーウェア
モンベル スーパーメリノウールM.W(ミドルウェイト)上下

概ね標高2000〜3000mあたりではこの長袖のアンダーウェア1枚で歩いていた。やはり猛烈に汗をかくので、素早く汗を外に出して蒸発させてくれるこのシャツには非常に助けられた。着ているだけで吸湿発熱してくれるので少々の寒さも平気であった。肌に密着している必要があるので普段の自分が着るものよりワンサイズ小さいものを着用した。

◆ジップアップシャツ

アンダーウェアだけで寒いような場合に重ね着するつもりで、ポカラで900円程度で購入したもの。実際にはあまり出番がなかった。

◆レインウェア兼ウインドブレーカー
上:モンベル ストームクルーザー
下:モンベル レインダンサー

結局雨中を歩く機会はほとんどなかったが、標高が上がってからは行動中の防寒着としてストームクルーザーの方は毎日必ず着用していた。5000m以上の標高を歩く場合でもよほど気温が低くない限り日中はアンダーウェアとレインウェアの2枚だけでしのぐことができた。

◆トレッキングパンツ
モンベル ノマドパンツ(型落ち品を安く購入したもの)

かなりの寒さを予想して厚めのパンツを用意したが十分な耐寒性で行動中に寒いと感じることはなかった。

◆トレッキングシューズ
モンベル ツオロミーワイドブーツ

トレッキングの際に、登山靴やトレッキングシューズを履いていくのか、スニーカーやスポーツシューズで歩くのは人により意見が分かれるかもしれない。実際ネパール人ガイドやシェルパたちは誰一人登山靴やトレッキングシューズで歩いていなかった。ただし彼らの体力と歩行速度はとんでもないものなので、あまり彼らの真似をしないほうが賢明かもしれない。もちろん、十分な体力や経験がありふだん履きの靴でも歩き通せるトレッカーも多いでしょう。
個人的にはエベレストベースキャンプへ向かう途中など、大きな岩が一面に散乱堆積しているガレ場を通る時に底の柔らかい靴では苦労しただろうなと思う。

◆靴下
ノースフェイス、モンベル 中厚手のトレッキングソックス

靴と並んで日々最も酷使したもの。足と靴と靴下の組み合わせを出発前に一度試しておいたほうが良いだろう。

◆手袋
市販のウールの手袋、ポカラで200円で購入したインナーグローブ、モンベル ULシェルグローブ(型落ち品を安く購入したもの)

今回唯一失敗したのが手袋だった。登山中は問題なかったが、ゴーキョピークとカラパタールに登ってしばらく滞在した際に、とにかく手の冷たさが耐え難かった。雪山用あるいはウィンタースポーツ用の手袋を用意するべきだった。

◆バックパック
ドイター エアコンタクト65+10

旅の荷物をすべて入れるための大型ザック。もっと長期の旅を考えてこのサイズにしたのだが、今回のトレッキングに関しては明らかに大きすぎた。40リットルか、寝袋などのサイズによってはそれよりも小さいザックで十分事足りるだろう。

総重量については本来であれば7kg程度に抑えるのが正しいと思われるが、ポーターを雇わず自力で歩いたため常時持ち運ぶ水も含めて12kg程度になってしまった。このザックを選んだ最大の理由はウエストベルト(ヒップベルト)が他のどのメーカーのものより頑丈でしっかりしていたことである。ウエストベルトを腰骨の位置でしっかり留めて、重さを腰7:肩3ぐらいの配分になるようにすると意外なほど重さを感じず楽に歩くことができた。

ザック自体の重さが3kg近くあるのだが、軽量化されている製品はウエストベルトやショルダーベルトなの重さを支える部分が弱くなっていることが多く、自分の体力とザックの重さをよく勘案して選ぶことが必要だろう。荷物を入れずにザックをウエストベルトだけを持って持ち上げてみて、ザック自体がきちんと直立するかがベルトの強度を見る目安になる。

ちなみにガイド・ポーターを雇って荷物を持ってもらい自分は手ぶらに近い状態で登ることはもちろん可能だが、その場合でもポーターに持ってもらえる重さは12kg程度までとの事だった。

その他に、背中にかく汗の量が少なくなるように背中のパッド部分に特殊な加工がされており、これも汗かきにはありがたかった。

雨に備えてザックカバーも必携(このザックには標準装備されている)。

◆ロッジでの服装
アンダーウェア:ユニクロ ヒートテック タートルネックTシャツとインナーパンツ
シャツ:メーカー不明 フリース地のタートルネックシャツ
フリース:モンベル クリマエアライニングジャケット
ダウンジャケット:ナンガ ナノダウンジャケット
ダウンパンツ:ナンガ スーパーライトダウンパンツ

ロッジでは暖房設備があるのは基本的に食堂だけで、宿泊する部屋には何もないため、十分な防寒対策が必要となる。朝晩はマイナス10度から15度ぐらいには下がるので、屋内のトイレであっても水は全て凍っている。寒さが高山病のきっかけになるケースが多いそうなので、十分注意したい。個人的にはダウンパンツが非常に役に立った。

◆寝袋
ナンガ オーロラ600DX

もともと掛け布団が用意されていないロッジも多く寝袋は必須である。正直なところこの寝袋はオーバースペックだが(手元にこれしかなかった)、そのおかげで就寝中に寒い思いをしたことはなかった。

◆常備薬など

ダイアモックス(アセタゾラミド)
本来は緑内障治療薬だが、呼吸中枢に活動を促す作用があるそうで高山病治療(予防)薬として有名。インド:ラダック地方で購入したものを一応持参したが、自分の身体が高所順応しようとする働きを極力妨げたくなかったので結局使用せず。頻尿、唇のしびれなどの副作用があるそう。同じく標高の高いチベットでは「紅景天」「高原安」という漢方薬が治療薬として珍重されている。

日焼け止め
ヒマラヤの日差しは強烈で、地元のガイドたちも毎日顔が真っ白になるまで日焼け止めを塗りたくっていた。

リップクリームなど
極端な乾燥地帯なので、放っておくとすぐに唇がボロボロに切れてしまう。

◆衛生用品

水のいらないシャンプー
特に標高が上がると風邪を引く恐れがあるためなかなかシャワーが浴びられない(欧米のトレッカーは5000m前後でもシャワーを浴びていたが)。その代用品として持参したが、シャワーの代わりとまではいかなかった。少しさっぱりした「気分」になる程度。

ウェットティッシュ
同様に入浴ができない期間の入浴代わりとして持参。朝起きて顔を洗おうにもすべての水が凍っているので、そのようなときにも非常に役に立った。

速乾タオル
ポカラで300ルピー程度で購入したもの。湿度が極めて低く濡れたものもすぐ乾くので通常のタオルでもよかったかもしれない。

トイレットペーパー
ヒマラヤに限らず、ネパール国内でトイレットペーパーが備え付けてあるところを見たことが無いので必携。

◆電化製品

デジタルカメラ
カメラそのものよりもバッテリーに注意。気温が低いとバッテリーの消耗が早くなるという話があり、予備バッテリーをポカラで購入。実際に電源持続時間が明らかに短くなったようで、頻繁に電池交換とロッジでの充電(有料)が必要になった。

携帯電話
ヒマラヤ山中でも何ヶ所か電波の通じるところがある(電波塔のあるゴラクシェプやターメなど)。持参したSIMフリーのNexus5に現地で購入したNcellのSIMカードを挿して使用。ネパール国内外への連絡に非常に役立った。WiFiが使える宿も多く(有料のことが多い)、全く外部と連絡がつかない状態に陥ることはあまりない。

ヘッドランプ
高山病予防に水を大量に飲むので夜も頻繁にトイレに行くことになるが真っ暗なのでライトは必携。また、カラパタールやゴーキョピークで夕陽を見た後の下山時も真っ暗になるので必ずライトが必要になる。

◆あったほうが良かったもの

・ 前述の通り、冬用のしっかりした手袋
・ 軽アイゼン(アンナプルナで季節外れの大雪になり、急斜面が凍結して非常に怖い思いをした)

トレッキング手配会社・旅行代理店

Nepal Trailblazer

アンナプルナトレッキングの手配をお願いしたカトマンズのトレッキング会社。
後に友人となったガイドのBishnuから初日に「万一あなたが高山病で動けなくなったら自分が背負ってでも山を下りる」との言葉があり、それ以降も山岳ガイドとしての自尊心、責任感を感じさせられる発言、行動が多かった。
同社の他のガイドたちとも接する機会が多々あったが、みな誠実な仕事ぶりで頼りになる存在であった。
ネパール国内のトレッキング手配会社としては高額な方だと思われ、費用は諸々含め1日1万円近くになった。
ちなみに、その後エベレスト街道をひとりでトレッキングした際は4分の1以下の費用しかかからなかった。

のぞみトレック

カトマンズからルクラまでの航空券手配をお願いした会社。日本人女性:米田さんが切り盛りしておられ、航空会社との交渉も本当に頼りになる。トレッキングに限らず、ネパール国内全般あるいは近隣諸国の旅に関しても相談できる。

宿泊した山小屋・ロッジ

<アンナプルナ方面>

◆Tikhedhunga
Sanker Guest House

◆ゴレパニ(Ghorepani)
The Hungry Eye

◆タダパニ(Tadapani)
Grand View Lodge

◆チョムロン(Chhomurong)
Panorama Point Lodge

◆デウラリ(Deurali)
New Panorama Guest House 
ミネラルウォーター120ルピー 充電200ルピー/1時間

◆アンナプルナBC(Annnapurna BC)
Annapurna Guest House

◆ジヌーダンダ(Jinudanda)
Hotel Evergreen

◆ポタナ(Pothana)
Fishtail Guest House

<エベレスト街道、ゴーキョ方面>

◆パクディン(Phakding)
Snowland Hotel
200ルピー/1泊

◆ナムチェバザール(Namche Bazar)
Hotel Everest 
100ルピー/1泊 建物の裏がナムチェゴンパ

◆クムジュン(Khumjung)
Tashi Dele Loge 
100ルピー/1泊 シャワー350ルピー WiFi利用500ルピー 充電150ルピー/1時間 ミルクティー何杯でもお代わり自由

◆モンラ(Mong La)
Buddha Lodge Restaurant 
100ルピー/1泊

◆ドーレ(Dhole)
Thamserku View Lodge 
100ルピー/1泊 充電300ルピー/1時間

◆マッチェルモ(Machhermo)
Namgyal Lodge 
100ルピー/1泊

◆ゴーキョ(Gokyo)
Gokyo Resort 
200ルピー/1泊 古本屋、ベーカリーを併設

◆ポルツェ(Portse)
Everest Lodge 
100ルピー/1泊 充電250ルピー/1時間

◆パンボチェ(Panboche)
Trekker’s Holiday Inn 
200ルピー/1泊

◆ペリチェ(Periche)
Panorama Lodge 
200ルピー/1泊 建物の隣が診療所

◆ロブチェ(Lobuche)
National Park View Lodge 
400ルピー/1泊

◆ゴラクシェプ(Gorakshep)
Budda Lodge別館 Kala Patar Guest House 
200ルピー/1泊

◆ディンボチェ(Dingboche)
Hotel Good Luck 
300ルピー/1泊 充電350ルピー/1時間

◆チュクン(Chhukung)
Khangri Resort 
200ルピー/1泊 ミネラルウォーター400ルピー

◆タンボチェ(Tenboche)
Tenboche Guest House 
200ルピー/1泊 シャワー450ルピー

◆ターメ(Thami)
Valley View Lodge 
100ルピー/1泊 ロッジオーナーがクンデ村の病院へ勤務する医師

◆ベンカー(Benkar)
Benkar Guest House 
200ルピー/1泊

◆ルクラ(Lukla)
Base Camp Lodge 
300ルピー/1泊 建物の隣がSite Airの事務所

<都市部>

◆カトマンズ(Kathmandu)
Trekker’s Home
Hotel Norbu Linka
Annapurna Guest House

◆ポカラ(Pokhara)
Hotel Golden Holiday

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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