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初めての海外旅行:ネパール 5.ナガルコットから見るヒマラヤの夜明け、バクタプル

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夜明け前にそっとホテルを抜け出る。かなり冷え込んでいる。昨日の憲武珈琲店を訪ねると早くもランプがついており親父さんが掃除をしている。展望台に行きたいと話すとバイクに乗せて連れて行ってもらえることになる。

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日本円で10万円ほどで買ったバイクだそうで、修理が必要なのだが費用が高く、買い換えもできないとこぼす。ガソリン節約のため下り坂ではエンジンを切って進む。

ポカラでは全然ヒマラヤが見えずしまいには雨が降ったと話すと、この時期にポカラで雨なんてと大笑いされる。昨日会ったあなたの息子さんは働き者だというと、全然ダメだ、あいつは悪くなってしまったと父親としては不満の様子。

バイクに乗っていたのは10分程度だろうか。まだ暗い中、展望台に到着する。温かいチャイを売っておりこれで身も心も温まる。展望台には既に何人も観光客が来ており、みな寒さに震えながら夜明けを待っている。

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やがて空が白み始め、ヒマラヤの姿がくっきり浮かんできた。雲ひとつない快晴だ。初めて間近で見るヒマラヤの姿に感動する。

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帰路はバイクではなく歩いて行きたいと親父さんに伝え、ひとり先に帰ってもらう。いくら払えばいいかと聞くとAs you likeとのことで500ルピーお渡しする。親父さん鼻歌交じりで上機嫌だったので、相場よりかなり多かったのだろう。

帰り道、日が高くなってもヒマラヤはくっきり美しく見え、何度も足を止めて見とれた。ここから見るとナガルコットの村も一望でき、標高2100mの村に比べて山々が何と高いところにあるかと思わされる。今回泊まっているホテルビューポイントがホテル群の中でも最も高いところにあるのがわかる。

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マウンテン・フライト(エベレスト遊覧飛行)が行われているようで、ヒマラヤ上空を飛ぶ飛行機が右上に小さく見える。

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憲武珈琲店に立ち寄り、この後もう必要なくなるだろうホカロンを親父さんに進呈する。寒くなって腹が冷えて困っていたんだと大喜びされる。

カトマンズへ戻る途中、バクタプル(Bhaktapur)の町に立ち寄る。ここは町そのものが世界遺産だそうで、立ち入るのに入場料を支払う必要がある。支払わずに入ることも可能だが、町中のいたる所でチケットの有無をチェックされる。

町の中心にあるダルバール広場には様々な様式の建物が渾然一体に建てられている。ネパールはヒンズー教国家のはずだが、ここにある建物の様式はヒンズーなのか仏教なのかよくわからない。

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町並みは石畳を敷き詰めた道路にレンガ造りの建物が並ぶ。ネパールにはレンガ積みの建物が多いのだが、鉄筋鉄骨などは使っていないそう。100年に1回の割合で大地震が起きているとのことで、そうなったらこのへんの建物はひとたまりもないはずだ。それも考慮して、最近の建物は鉄骨を使い始めるようになったそうだ。

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何かのお祭りなのか、独特の帽子をかぶったネワール族の男性たちが笛を吹いている。

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町の一角に人だかりがあり行ってみるとヒンズーの生贄の儀式を行なっている。ヤギを屠り、花を敷き詰めたかごに切り落とした頭部を入れて奉納している。このヤギの肉は祝福された肉という事で、あとでみんなでわけあって食べるらしい。毎週決まった曜日にこの儀式を行うようなことを聞かされた。道路にこびりついた血を野良犬が舐めている。

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ネパールの犬はどこへ行ってもこんな感じである。宗教上の理由か、誰もいじめるものがいないのだろう、これ以上ないぐらい無防備だ。

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バスでカトマンズへ戻る。15歳ぐらいの少年が車掌で、走行中もドアから身を乗り出し行き先を叫んでいる。バス停などはなく、道中のいたる所で乗客が乗り降りする。バスの中からもヒマラヤがくっきりと高く見える。

戻ってみるとカトマンズはやはりカオスである。そこらじゅうでクラクションが鳴り響き、交通ルールもあってないようなもの。道は常に大渋滞で、人と車と牛が入り乱れている。とにかく無秩序を絵に描いたような町だ。

前回と同じホテルマルシャンディ(Hotel Marshyangdi)に宿泊。ホテル隣が両替所なのが便利である。

夜になっても好天が続き、星がよく見える。ヒマラヤなど非日常のものを見たあとに、日本でも見慣れたオリオン座を夜空に見てなぜかほっとした。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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