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ネパール人の妹ができた

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Dhading民家暮らし2日目。
今日はヒンズー教のお祭り:ティハールで、Bishnuと親父さんの男手2人は早朝から出かけている。

昨夜の食い過ぎがたたり腹具合がよくない。
朝食にチャイと揚げパン、豆、バナナをひとふさもらう。チャイが美味。
おかわりを勧められるが完食できず申し訳ない気持ちになる。

やがてBishnuが帰宅。
かごに頭を切り落とされたヤギを1頭入れて、頭でかついできた。
今朝の祭礼で生贄としてささげられたヤギで、頭はおそらくまだその場に花と一緒に飾られているだろう。

昨夜も一緒になった彼のおじが来て、手際よく解体していく。
内臓の容積が大きくてびっくりする。
どんどん細切れにしていき、余った部分は庭に投げてニワトリの餌にする。

この村からもヒマラヤをみることができ、今きれいに見えているのはガネッシュヒマールという山群である。
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逆のこの村のように比較的標高が低いところは雲海が立ち込めている。
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75歳になる、親父さんの姉にあたる人(沖縄のおばあをエネルギッシュにした感じを想像してもらえれば)が
さかんに話しかけてくれるのだが当然ながら見事なぐらいにわからない。
それでも昨夜しこんでおいた「おいしいです:ミトラーギョ」のような言葉はうまく通じたようで
ガッハッハと笑ってもらえたのはよかった。

女性陣は日の高いうちに、炊事洗濯などの水まわりの仕事をこなす。
水道はなく、高台から水を引いてポンプで供給している。
風呂もなく、女性陣は日中髪を洗ったり、服から出ている部分は身体を洗ったりしている。

親父さんから「この家は俺がひとりで、自分だけの力で、手作りしたんだ」
「家畜がたくさんいる上に広大な田んぼの世話があるので忙しい」
というような話を聞く。

午後になり、ティハールの儀式が始まった。
この祭りは姉妹が兄弟を祝福するもので、どういうなりゆきか自分もそこに参加することになった。

今回祝福されるのはBishnuと自分、小学校へ上がる前の男の子の3人。

庭のむしろの上に座った男性の周りを、祝福する側の女性がひとりは水で円を描きながら、
もうひとりは香を焚きながら何度か回る。
女性が男性にマーラ(マリーゴールドで編んだ首飾り)をかける。
女性が男性の髪の生え際から眉間にかけて黄色い粉を水で溶いたものをつけ、次に赤い粉で同じことをする。
男性が女性の髪にマリーゴールドの花を一輪さす。
女性が男性に葉っぱで作った器に入れたお菓子や果物を渡す。
男性が女性にそのおかえしとして現金を渡す。

これによって、自分とBishnuの姉妹2人はヒンズー教で正式の兄妹になったのだそうだ。
まさかネパールで妹ができるとは想像もしていなかった。

夕方になり激しい雷雨。
夕食時にこれまたネパールの蒸留酒ロキシーが出されるが、これも結構強い酒でありほどほどにいただく。
お母さんが明日も泊まれないのかと言ってくれる。
十分なもてなしが出来なかったと思っておられる様子。
さすがに今日はみなさんお疲れの様子で早めにお開きとなる。

大雨一過、夜空に星が綺麗に見える。

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