アンコールワットからアユタヤへの旅行記 7. バンコク経由日本へ
アユタヤで過ごす最後の朝。毎朝ホテルの食堂で会うフランスの8歳ぐらいの女の子が初めて見るであろう日本人に興味津々の様子。物珍しそうにこちらを見ている。
今日はバンコクへバスで帰る。乗り場はホテルからすぐのバスターミナル。こちらの方が電車より値段が高い(電車15バーツ、バスは50バーツ)がクーラーも効いていて快適ではある。キプロスから来たというひとり旅の女性と一緒になる。
バスの車掌はまだ10代だろうと思われる若い女の子だが、堂々とした仕事ぶりである。タイでもカンボジアでも、みんな本当に若いうちから働き社会に出て生きている。みな自立していて精神年齢も高く堂々としている。
途中の交差点にタイ国王の大きな肖像画が掲げられている。カンボジア、タイともに国王が非常に敬愛されている。
バスが終点に着いたのだがここがどこなのかよくわからない。今夜の帰国便に乗るので空港へのアクセスを考えて、ホアランポーン(Hua Lamphong)駅の近くへ行こうとタクシーを捕まえるが、英語が全く通じずお互いに困り果てる。Stationという単語すら通じない状態で、それでも何とか目的地までたどり着けた。
ここはチャイナタウンということでなるほど少し中国っぽい雰囲気である。荷物を置いて身軽になって歩きたかったので、駅近くのステーションホテルをデイユースで半日だけ利用することにした。様々な店や食堂が並ぶ薄暗い路地を入ったところにあり、建物自体はかなり老朽化している。従業員は気のいい人たちだったが、人によってはこのホテルには拒否反応を示すだろう。
ホアランポーン駅からMRT(地下鉄)でペッチャブリ(Phetchaburi)駅まで行き、ARL(エアポートレイルリンク)マッカサン(Makkasan)駅に乗り換えてスワンナプーム国際空港まで行くのだが、640バーツと他の交通機関と比べてケタ違いの金額である。利用客は観光客ぐらいのものだろう。
ホアランポーン駅
夜、タイ国際航空でバンコクを出発。女性の乗客にだけマンゴスチン(Mangosteen)という花が配られ、機内にほのかに香っている。あまり強くはない優しい香りで、まさにこの国を表しているように感じられた。
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