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アンコールワットからアユタヤへの旅行記 5. シェムリアップからアユタヤへ

Wat Rachaburana_2
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今日はアンコールワットのあるカンボジア:シェムリアップからタイ:アユタヤへ移動する。ガイドのHanaに最後に空港まで送ってもらうことになっており、朝少し時間があったのでタ・プロームホテルそばのオールドマーケットをぶらぶら散歩してみた。

生鮮食品を扱う市場があり早朝から活気がある。多くの地元の人たちがここで朝食を食べている。宿泊しているタ・プロームホテルでは毎朝朝食が出る(カンボジア風のおかゆが美味くてよくおかわりした)ので市場で食べる機会はなかったのだが。市場内を歩いていると時々肉の腐ったような強烈な臭いがするが、おそらくドリアンだろう。

おみやげを売っている店もたくさんあり、色々品定めをする。ドライフルーツ、ベトナムコーヒー(カンボジアで飲まれているコーヒーの多くがこれらしい)、グリーンカレー粉あたりを購入した。店番のまだ幼い感じの女の子がおまけにとブレスレットをつけてくれて、また次に来た時にも買いに来てねと念を押されるが、次に来るときはこの子は何歳になっているだろう。

カンボジアに来て以来、店舗ではなく路上でみやげものを売る子供たちを本当に多く見かけた。Tシャツだったり、絵葉書だったり、小さなポーチだったり、それぞれの商品を何とか買ってもらおうと悲壮な感じがあった。これまで旅をした中で子供がこれほど必死に働く国は見たことがなかった。どの外国人にも対応できるよう、客を見て日本語・韓国語・中国語などを使い分けて売り込むぐらいこの子たちにとっては当たり前である。裸足の子供も多く、この子たちの未来が明るいものになるようにと思わずにはいられなかった。

カンボジアは過去の内戦の影響で現在でも多くの地雷が埋められたままになっているという。地雷で手足を失った人たちが音楽を奏でて寄付・援助を募っている場面にも何度か出会った。本当に少額の寄付だけで満面の笑顔を返してくれる。子供だけでなくこの大人たちにとっても、明るい将来が開ければと思う。

カンボジアの人たちは性格的に本当に穏やかな人が多く、治安が悪いという先入観とはかけ離れたものだった。物売りや客引きも本当に押しが弱く、こちらが逆に心配してしまいそうなほどだ。この心優しい人たちの暮らしが少しでも良くなって子供たちの笑顔が増えるよう願うばかりである。

Hanaにシェムリアップ国際空港まで送ってもらい、いつの日かの再会を期して連絡先を交換して別れる。今回は時間の都合で飛行機を使ったが、シェムリアップからタイ:バンコクまではバスでも行けるようで料金も10ドル程度らしい。

バンコクからアユタヤへ電車で向かう

view from airplane

バンコクのスワンナプーム国際空港からアユタヤ行き電車の出るフアランポーンまでの行き方は、まずARL(エアポートレイルリンク)でペッチャブリ(Phetchaburi)駅まで行き、そこでMRT(地下鉄)に乗り換えて終点のフアランポーン(Hua Lamphong)駅へ向かう。路線図はこのサイトが役に立った。

bkk train

想像よりはるかに近代的な電車に乗り、車窓から遠くには高層ビル群が見える。線路沿いにはバラックが立ち並んでいるが、どの屋根にもパラポラアンテナが取り付けられている。駅にはドリアン持ち込み禁止の標識があり、よくぞ書いてくれたと心の中で深くうなづく。

化粧品など女性向けの大型広告が多く、ここに掲載されている女性がタイの理想の女性像ということになるだろう。観月ありさやはるな愛によく似た顔立ちのモデルが圧倒的に多い。

ようやくフアランポーン駅に着き、アユタヤ行きのチケットを買う。アユタヤまで行く場合は近距離なので予約は出来ず、客車のクラスも3等のみだそうで、料金15バーツ(約50円)。定刻の14:30に、なぜこんなに遅い?と疑問に思うほどの速度で列車は走り始める。

車両内は自分以外全員タイの人のよう。何か食べた後の袋などをどんどん走る電車の窓から外に投げ捨てる。見ていると彼らは頻繁に薬を使う。粉薬を水なしでびんからそのまま飲む人、これでもかと点鼻薬を何度も鼻に入れる人。

野原を走っていると思ったら急に町の景色になり、鉄橋を渡るとすぐにアユタヤに到着。わずか1時間半の乗車だった。駅を出るとすぐトゥクトゥクに声をかけられ、ホテルのある辺りまで乗せて行ってもらう。

本日の宿:アユタヤホテル(Ayothaya Hotel)

ayothaya hotel

決して高級ホテルではないが、室内外とも清潔にされており、若いスタッフもみな親切だった。ロビーにはPCがあり、15分10バーツ程度で利用可能。ホテルスタッフにも色々相談に乗ってもらえる。
遺跡群までは少し歩く(もしくは自転車)ものの、コンビニやATMがすぐそばにあり便利。

夕方、あたりを散歩してみる。欧米人の家族連れ、欧米人の男とタイ人女性のカップルがとにかく多い。歩き出すとすぐ石塔のようなものが相次いで見え始めた。

ワットプララーム(Wat Phra Ram)Wat Phra Ram

ワットラチャブラナ(Wat Rachaburana)Wat Rachaburana_1

Wat Rachaburana_2

ワットというのはカンボジアでもタイでも同じく寺院を意味する。わずかな距離が離れただけでカンボジアとずいぶん建築物の様式が異なることがわかる。生々しいロケットとでも言えばいいのか、何しろ独特の形である。

この日は土曜で夜市の日だったようで、道沿いに多くの露店が出されていた。ぶらぶらと人混みの中を歩きながら、カンボジアと比べてのタイの豊かさを肌で感じていた。

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今回の旅は、日本を代表するアウトドアブランド: (株)モンベル様にご支援いただいています

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